COP17 (ダーバン会合)
COP17に求めること
現在、地球は危機的状況にあります。すでに、洪水、干ばつ、ハリケーン等、増加する極端な異常気象により、何百万人もの人々の命と生活が脅かされています。そして、気候変動の影響によって失われる年間何十万人もの命のほとんどが、世界の最貧国のより貧しい人びとです。
もし、私たちが直ちに対策を講じることができなければ、世界の気候はさらに破滅的な状況に陥るでしょう。
先進国の政府は、気候変動問題に対する責任を怠っています。温室効果ガスをほとんど排出していない、世界の最も貧しい人びとが苦しめられているにもかかわらず、気候交渉の行方は、豊かな国々と多国籍企業の経済的な関心により左右され続けます。排出権取引等の誤った気候変動対策から利益を得ようとする人々がいることで、真の気候変動対策は妨げられ続けます。
真に気候変動に取り組むには、化石燃料や資源に過剰に依存する、不公平で持続不可能な世界の経済システムを根本から転換しなければなりません。そのためには、国際合意も、各国の政策も、産業界のためのみならず、市民、労働者、コミュニティ、そしてより脆弱な人々のためにこそ実施されるようにならなければなりません。
国連気候交渉では、先進国は法的拘束力のある「京都議定書」の下で、排出権取引やカーボンオフセット等の削減の抜け穴を使わずに、迅速かつ大幅な排出削減を約束することにより、歴史的排出責任を果たさなければなりません。また、気候債務の返済として、アフリカ、アジア、ラテンアメリカ等の途上国が、気候変動に取り組むために支援しなければなりません。
COP17の7つのポイント
1.京都議定書と先進国の思惑
2.気候交渉と国連
3.アフリカでの開催
4.新興国の削減問題
5.排出権取引の問題
6.REDD+と市場メカニズム
7.気候資金
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