ジャルート環礁について
マーシャル諸島共和国ジャルート環礁へは首都マジュロから飛行機で約1時間。目を疑うほど美しい環礁が見えてきたら、ジャルート空港への着陸態勢に入ります。空港は石灰岩の砂利道で、全く舗装はされていません。
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ジャルート環礁の人口は約1700人。住人のみんなはすれ違うたびにYokwe(こんにちは)と挨拶してくれます。そんなときはこころよくあいさつをしましょう。そうするだけで、もう友達になれます。そんな空気がジャルートには流れています。私たちがカメラを向けると、子供たちはもう止まりません。写真に入りたくてずっと追いかけてきます。南太平洋の海と気候と共にそのまま生きてきたジャルート環礁の住民たち。皆さんにもぜひ会っていただきたいです。
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ジャルート環礁は北緯6°東経169°、首都マジュロの約240km南西に位置するダイヤモンド型をした環礁で、ラリック列島の南端にあります。合計91の島々からなり、陸地面積は約11kuしかありません。ラグーンの表面積は約682kuですから、いかに陸地が少ないかわかるでしょう。
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ジャルート環礁は北東貿易風が11月から6月まで強く吹く熱帯性気候に属しています。マーシャル諸島の中でも南端にあるため、北方の島々に比べて降雨量が多く植物の多様性に富んでいるのも特徴です。季節による気候の変化はほとんどありません。気温は24度から32度と年間を通じてほぼ一定です。湿度は75%から85%、年間平均降雨量は3200mmとなっています。
ジャルートでは無人島も多くありますが、これらは人の住んでいる島とは様相が異なります。有人島にはより多くのやしの木、パンダナス、パンの木、パパイヤ、バナナ、ライム、タロが植えられ、雑木林が伐採されたため、このような変化が生じたのです。これに対し、無人島では手付かずの植生が残っています。
環礁島は通常それほど動物の多様性には富んでいません。家畜を除いては、昆虫、トカゲ、げっ歯類、カニなどの甲殻類、鳥類が見られます。通年見られる鳥類には、カツオドリ、アジサシ、サギ、ハトなどがいます。環礁にやってくる渡り鳥では、チドリ、シギなどがいます。
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ジャルートの海洋生物はとても多様性に富んでいます。ウミガメ、サメ、オオジャコガイ、サンゴ、ニシキウズガイ、ヤシガニ、真珠貝、海綿動物、ロブスター、リーフフィッシュなどがいます。また、オコゼなどもいるため海に入る際は注意が必要です。
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ジャルート環礁は、第二次世界大戦中に、日本軍が基地を置いたところです。このため、今でもジャボール島、イミエジ島などには当時の様子を無言で物語る戦跡が数多く残っています。
海軍兵舎や司令官の住居跡、そして水上飛行機の着陸上などが今でも散在しているのです。
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ジャルートの歴史 ・ ジャルートの生活環境
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