マーシャル諸島地理環境
マーシャル諸島は北緯4〜19°東経160〜175°のミクロネシア東部に位置しています。赤道の北800kmにある首都マジュロを中心として、200万kuの広大な海域の中にある、29の環礁(リング状のサンゴでできた島)と5つのサンゴ島から成るのがマーシャル諸島であり、これらの地形を構成しているのが、総数1225の島と870のリーフなのです。マーシャル諸島は、隣国のキリバスやツバルと同じく、世界でも数少ない珊瑚礁だけでできた島群です。
マーシャル諸島は、7000万年前に火山活動によって姿を現したといわれています。約4000万年前、太平洋プレートが北西にゆっくりと動くにつれて、火山島は沈んでいきました。3000年前までには、さらに火山島が沈んでいく中で、火山島の周りでサンゴが礁を形成し、輪っかのような環礁が出来上がったのです。
200万kuという広大な海洋の中において、マーシャル諸島の陸地総面積は、181kuとほぼ霞ヶ関と同じ大きさです。いかに海に囲まれた国であるかがわかるでしょう。
島々は大きく2つの列島に分けられていて、東側の列島はラタック列島(Ratak;マーシャル語で日の出という意味)、西側の列島はラリック列島(Ralik;日の入)と呼ばれています。
日本から直線距離で約4800km、グアムから約2500kmと地理的にそんなに離れてはいません。
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熱帯気候に属していて、気温、湿気共に年中通して高く、年間平均気温は27℃となっています。日中は日差しが強いですが、朝夕は貿易風が吹くため、涼しくて過ごしやすくなっています。
年間総降雨量は、約3500mmで、10月と11月が最もよく雨が降ります。また、夏の間は、海が比較的穏やかになり、冬は時化やすくなりますが、台風はほとんどありません。
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