南 の 島 の 楽 園 を 救 え 。 

ジャルート生活環境


 ジャルート環礁の人口約1700人とは少ないながらも、ジャボールは地方都市と呼ばれています。首都であるマジュロ以外の環礁とは違ってMEC(マーシャル電力会社)が発電事業を展開していて、電気が通っています。
 数ヶ所あるお店や各家庭にも電気が供給されています。しかし、電気代は通貨の流通が乏しい同環礁においては安くはありません。料理は、電気コンロやオーブンではなく、昔ながらのヤシ殻を使っているところをよく見ます。
 公立の小学校ですら電気が通っておらず、薄暗い教室で子どもたちは授業を受けています。雨が降れば教室が暗すぎるので、休校になることもあるようです。




 水道は、ウォーターキャッチメントと呼ばれタンクを使用して貯めた雨水を使用します。地元の人たちは何の問題もなくこの水を飲みます(実際に私もおいしいと飲んでいて、青年海外協力隊の方たちに驚かれました。)が、本当はちゃんと煮沸してから使用するのがいいようです。このため、雨が降ることは大変重要なのです。














 毎日の活動に関しては、男性は、コプラ(石鹸などの原料となる)作りと漁、女性は、家事と民芸品作りというように仕事が分担されています。男性は、投網を持って小魚をとったり、船を出して底釣り・トローリングをします。女性は、子どもの面倒を見たり、食事の用意や掃除洗濯をしたりします。


  


 毎日の活動に関しては、男性は、コプラ(石鹸などの原料となる)作りと漁、女性は、家事と民芸品作りというように仕事が分担されています。男性は、投網を持って小魚をとったり、船を出して底釣り・トローリングをします。女性は、子どもの面倒を見たり、食事の用意や掃除洗濯をしたりします。





 交通に関しては、島間はエンジンボートで移動します。ジャルート環礁の中では、ジャボールが中心地で生活必需品が手に入るため、離島に住んでいる人たちはボートで物品調達にやってきます。空港からのアクセスにはピックアップトラックが使われます。別に誰のトラックだから、誰が乗るというような決まりはなく、乗りたい人が好きなように乗ってもいいのです。マーシャル諸島航空のエージェントは40分かけて、ジャルートジャルートというところから自転車で週2回ジャボールにやってきます。
 物流状況は、AMI(マーシャル諸島航空)の運行する小型飛行機の定期便が週に二回、船舶の定期便が一カ月に二回あるので、比較的生活必需品には困らないようです。




 しかし、食べ物に関しては、アメリカ文化が入ってきているせいもあり、生野菜は、ジャガイモや玉ねぎに限られ、コーンビーフやスパムなど缶詰類が多いのが現状です。水産資源は、豊富で十分に需要が満たされるだけの漁獲量は期待できます。特に魚は、売買するという感覚はなく、たくさん取れたら、親戚や友人に配るといった感じです。私たちがジャルートに行ったときは、協力してくださった青年海外協力隊員の方々が近所からもらったというカツオやキハダマグロを刺し身やたたきにしてご馳走してくださいました。また、パーティーにも招待され、地元の料理などをいただきました。タロイモ、パンダナス、パンの実など数々の料理が並び、それらを食べながら、地元に伝わる歌などを大合唱したくれたときには、それはそれは荘厳な雰囲気に包まれ、感動を覚えました。後から聞くと、彼女たちは教会で毎週歌っているそうです。

ジャルートの歴史