【#ミャンマー軍の資金源を断て・ウェビナー】過ちを繰り返さないために―ミャンマーの見せかけの「選挙」のリスクとは

2021年の軍によるクーデター以降、ミャンマーでは軍による市民への暴力が続き、今も軍の空爆による被害が毎日のように伝えられています。

ミャンマー軍政は、7月末に緊急事態宣言を解除したとし、クーデター以降に自ら作りあげた国家統治評議会(SAC)を国家安全保障平和評議会(SSPC)に変更しました。これらは、12月28日と来年1月11日、そして日程未定の三回に分けて行われる「選挙」に向けた手続きの一環でした。また、ミャンマー軍政は、11月末に政治囚およそ3千人に「恩赦」を出し、拘束を免れている約5千人の起訴を取り下げると発表していますが、ミャンマーの民主化を求めてきた人々にとって、既視感のある出来事です。

11月6日開催のセミナー「ミャンマー軍の見せかけの「選挙」と人びとの求める真の連邦制民主主義」で、民主活動家のキンオーンマーさん(プログレッシブ・ボイス会長)がお話したように、今回の「選挙」と称するものは、ミャンマー軍の自らの正当性確保のための動きでしかありません。このセミナー開催に際し、プログレッシブ・ボイスはブリーファー「ミャンマー軍政が計画する見せかけの選挙に関する最近の動き(2025年11月3日)」を作成しました。ブリーファーは、今回の「選挙」の問題点を網羅的に紹介しています。

ブリーファーの日本語訳

また、1991年設立のミャンマーの民主化運動支援団体である、英国ビルマ・キャンペーンも、7月にブリーファー「ビルマ軍の「選挙」 新たな日程、新たな危険、以前と同じ見せかけ」を発行しています。こちらは、2010年に軍事政権下で行われた問題含みの選挙が、どのように国際的に正当化されていったかを紹介しています。

The Burmese Military’s ‘Elections’: New Date, New Danger, Same Sham

今回のウェビナーでは、メコン・ウォッチから、この2本のブリーファー内容を紹介し、ミャンマー軍によるこの「選挙」の試みが、ミャンマーの人々の民主化運動にとってどのようなリスクをかかえているかをお伝えします。是非、ご参加ください。

日時2025年12月15日(月)19:00~20:30
会場オンライン開催(ウェビナー)Zoom
申込フォームhttps://ssl.form-mailer.jp/fms/4889d88a870739
主催アーユス仏教国際協力ネットワーク、アジア太平洋資料センター(PARC)、国際環境NGO FoE Japan、日本国際ボランティアセンター(JVC)、武器取引反対ネットワーク(NAJAT)、メコン・ウォッチ

問い合わせ先

メコン・ウォッチ
メール:contact@mekongwatch.org

 

関連する記事

【12/1 官邸前アクション】新内閣にもお伝えします―ミャンマー軍の見せかけの「選挙」による非合法軍政ロンダリングにNOを!

開発と人権

【10/6 外務省前アクション報告】日本政府は軍政の見せかけの選挙実施Stopを!真の連邦制民主主義の確立に努力するミャンマーの人びとの支援を強化してください

開発と人権

【9/1 アクション報告】日本政府はミャンマー軍のもくろむインチキ選挙にNO!をー官邸前アクション

開発と人権

【8/1 官邸前アクション ※9/1に順延します】日本政府はミャンマー軍のもくろむインチキ選挙にNO!を

開発と人権

オンラインセミナー:ミャンマー・クローニー企業と繋がる日本の官民ファンドのビジネスは何が問題か

開発と人権

【6/2 アクション報告】ミャンマー軍を利する日本の官民ファンドの事業を止めて!日本政府は責任ある撤退と説明をー官邸前アクション

開発と人権

関連するトピック

関連するプロジェクト