オンラインセミナー:ALPS処理汚染水 海洋放出の意味するものは?
8月24日、福島第一原発でタンクに保管されているALPS処理汚染水(注)の海洋放出がはじまりました。
政府・東電は「関係者の理解なしにはいかなる処分も行わない」と約束していましたが、その約束は反故にされました。
メディアでは中国による海産物の禁輸やいやがらせ電話などが繰り返し報じられ、また、野村農水大臣が「汚染水」と口をすべらし、のちに撤回、謝罪したことも大きく報じられました。一方で、メディアではほとんど報じられなかったこと、もしくは論じられなかったことも多くあります。処理汚染水に含まれているトリチウムおよびその他の放射性物質の総量が示されていないこと、モルタル固化処分など海洋放出以外の現実的な代替案が提案されていたことなどです。
また、処理汚染水の海洋放出は、「復興には不可欠」という政府見解が繰り返し報じられましたが、デブリ取り出しなど廃炉工程が行き詰まる中での処理汚染水の海洋放出と廃炉の関係についても、検証されぬままでいます。
これらの意味することは何なのでしょうか?
この問題の根っこにあるものは何なのでしょうか?
みなさまとともに考えていきたいと思います。
今回のゲストは武藤類子さん。ALPS処理汚染水差止訴訟についてもお話しいただきます。
注)ALPSで処理されているが、まだトリチウムやその他の放射性物質が残留していることから、正しくは「処理されているが放射性物質を含む水」とすべきでしょう。FoE Japanは「処理汚染水」と呼ぶこととしています。詳しくはこちらをご覧ください。
【Q&A】ALPS処理汚染水、押さえておきたい14のポイント
Q:「処理水」? 「汚染水」?
Q:何が含まれている?
Q:東電はすべてのタンクについて放射性物質を測っている?
Q:トリチウムは世界中の原発から排出されているから問題ないのでは?
ほか、よくある質問をまとめました。