世界の森はいま
FoE Japan の視点
プロジェクト
- ジャワ島森林生態系保全
- 諸塚村どんぐり材プロジェクト
- 結いの素プロジェクト
- 森のプレゼント
- 里山再生プロジェクト
結いの素プロジェクト
支援候補地 <宮城県石巻市北上町>
石巻市は7つもの市町が合併した県内第二の街で、仙台湾付近の市街地から、牡鹿半島、三陸海岸まで広がっています。北上町は三陸海岸側に位置し、養殖を含めた漁業が主な産業です。支援候補地としている北上町十三浜のある集落では、世帯の9割が漁業を生業としていて、漁師さんたちは、ワカメ・ホタテの養殖をしながら、冬にはウニ漁やアワビ漁を行って、集落の生計を支えていました。
昔から地震による津波被害の多かったこの集落では、高台に住居を構え、その近くに海産物の加工設備を置き、港近くには、「番屋」という作業小屋を構えて、漁具の保管場所や休憩場所として利用していました。今回の大津波は港の番屋ともに、高台にあった住居や加工設備までもすべて押し流してしまいました。
北上町の港の様子(2011年5月) | 津波の被害をうけた集落(2011年5月) |
「この集落は子どもの頃から一緒に育ってきた仲間ばかり。ここから別々になることは考えられない。」
「一日でも早く、漁に出たい、生計を建て直したい。」
多くの漁師さんたちが同じ思いをもっています。
現在、漁師さんたちは高台のグランドに建設されたプレハブ仮設住宅に住んでいますが、震災から5ヶ月経った8月になっても、いまだ漁に出られない日が続き、ガレキ撤去の作業により生計をまかなっています。
彼らの「職」を取り戻さなければ本当の復興の一歩は踏み出せません。FoE Japanは、港の整備と同時に必要になる「番屋」づくりを支援します。これが、漁業復興の拠点となることを願っています。
漁が再開できる日を待って(2011年5月) | 北上町の方たち(2011年5月) |
石巻市北上町の様子
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