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サハリン石油・天然ガス開発事業
プロジェクト概要 サハリンⅠ(2008年7月現在)
場所:ロシア連邦サハリン州
参加企業:エクソン・ネフチェガス社(米国)30%、サハリン石油ガス開発㈱(SODECO)(日本)30%、ONGC Vinesh Limited (インド)20%、RN-Astra(ロシア)8.5%、Sakhalinmorneftefgas -Shelf (ロシア)11.5%
※サハリン石油ガス開発㈱(SODECO):1995年3月設立。出資内訳は、経済産業省50%、
伊藤忠商事㈱ 18%、石油資源開発㈱ 14%、丸紅㈱ 12%、その他6%
融資機関: 【第一期工事】国際協力銀行がSODECOを通じて、13億ドルの融資を実施。
概要:
サハリン島北東部の三カ所(チャイヴォ鉱床、オドプト鉱床、アルクトゥン・タギ鉱床)の鉱床から石油とガスを掘削。ロシア本土へのパイプラン輸送および日本等への輸出を行う。
見込まれている生産量は、原油が23億バレル、天然ガスが4,850億立法メートル。
原油は、2005年10月から生産開始。原油・天然ガスのロシア向け販売開始。2006年10月から原油の東アジア向け輸出開始。ピーク生産量は最大25万バレル/日(日本の輸入量の6%相当)
天然ガスは日本が優先的な市場であるとしつつ、中国、ロシア国内への天然ガス供給についても交渉中。
現在、第一期(チャイヴォ開発)がほぼ完了し、現在第二期工事の計画が進んでいる。
問題点
不十分な情報提供
・ 事業にする情報や進行状況、また環境に関する情報がほとんど公開されない。
環境への影響
・ 絶滅の危機に瀕しているコククジラの生息地やレッドデータブックに掲載されているオオワシの営巣地の破壊等。
油流出問題
・ ロシア本土、デカストリからタンカー輸送される原油の流出事故への懸念。
先住民族の伝統的生活の破壊
・ トナカイ飼育をしている先住民族、ウイルタへの影響。