政策提言 個別事業モニタリング 気候変動と開発 資料室 参加しよう
輸出信用機関キャンペーン
報告書発表:日本が何百万トンにも及ぶ温室効果ガス排出を支援-米NGOの報告書で明らかに
日本が何百万トンにも及ぶ温室効果ガス排出を支援
ワシントン D.C. 発 –
国際環境 NGO Friends of the Earth U.S. は本日、日本の公的輸出信用機関である国際協力銀行( JBIC )と日本貿易保険( NEXI )が、世界で最も汚染レベルの高い石炭火力発電所に今現在も複数の資金援助を続けているということを明らかにした報告書を発表しました。
輸出信用機関の石炭融資に対する国際的な規制があるにも関わらず、 JBIC と NEXI は 2013 年から 2015 年にかけて、石炭事業に毎年 17 億ドル(約 1900 億円)の資金支援を行ってきました。これらの事業は両機関の支援がなければ推進されなかったでしょう。
本報告書は、国際的な石炭火力支援に関する経済協力開発機構( OECD )規制が発効されて以来、 JBIC と NEXI が5つの石炭火力発電所を支援し、また、今現在新たに7つの石炭火力発電所への支援を検討しているということを明らかにしています。
これらの発電所の発電容量は累計で 12,000 メガワット( 12GW )弱です。実際にこれらの発電所が完成し稼働すると、最大 7130 万トンの二酸化炭素が毎年排出されることになります。これは日本の 740 万人分の排出量に匹敵します。
最近では、 JBIC がベトナムのギソン第二発電所に対する融資に合意しましたが、これは石炭火力支援に関する OECD 規制に正に違反するものでした。
Friends of the Earth U.S. の国際政策アナリストであるケイト・デアンゲリスは次のような声明を出しています:
日本政府は、彼らの支援なしではすでに衰退しているであろう石炭産業に対し、無責任にも支援を提供し続けている。
日本はまさに、気候変動に加担する世界最悪な国の一つである。
日本政府の支援なしには、ベトナム、インドネシア、またその他の国にある多くの石炭火力発電所計画は進まない。
気候変動に対処する必要があるといった安倍首相の言葉は、安倍政権が石炭を世界全体で何十億ドルにも及んで支え続ける限り、全くもって空虚なもので、うわべだけのものである。
###
内容に関する問い合わせ先: Kate DeAngelis, (202) 222-0747, KDeAngelis@foe.org
その他問い合わせ: Patrick Davis, (202) 222-0744, pdavis@foe.org
報告書(PDF版)は、こちらでダウンロードできます。
報告書発表:日本が何百万トンもの温室効果ガス排出を支援 ― 米NGOの報告書で明らかに