COVID-19禍で困窮するフィリピン先住民族や労働者への寄付のお礼と報告2

開発と人権

「COVID-19禍で困窮するフィリピン先住民族や労働者への寄付」の呼びかけに、皆さまから温かいご支援をいただきました。誠にありがとうございました。

前回の報告に続き、今回新たに7月から8月末にかけていただいたご寄付297,000円をコルディリェラ民族連合とスヤパ農園労働組合(ナマスファ)にそれぞれ折半して送らせていただきました。(5月からこれまでの寄付送金額の合計は1,352,000円になります。)

5月末、および、6月末までにいただいたご寄付について、コルディリェラ民族連合から再び報告がありましたので、以下、写真とともにご紹介させていただきます。


COVID-19の感染拡大によってコルディリェラ地方で大きな影響を受けている先住民族の家族を支援してくださった皆様に心より感謝いたします。

皆様の寛大なご支援により、バギオ市近郊とベンゲット州イトゴン町の合計180家族にお米約 2週間分を届けることができました。これらの家族は貧困層で、ほとんどは農家です。農家の皆さんは、移動の制限のため、また買い手がつかない、あるいは買い手が限られてしまったため、農作物を売ることができませんでした。結局、農作物は処分せざるをえず、赤字に陥ってしまっています。また、路上で物売りをしてきたような正規の職に就いていないセクターの人びとは、移動制限のため自分たちの生業を再開できない状況が続いています。

コルディリェラ民族連合からの写真

現在の状況

COVID-19の感染は依然収束しておらず、コルディリェラ地方でも移動の制限が続いている状況です。公共交通機関の運転手のなかには仕事を再開できた人びともいますが、収入は依然として限られています。また、仕事を再開できていない人びともまだ多く残っています。

しかし残念ながら、政府は国民の経済的・健康的ニーズにほとんど対応していません。それどころか、たとえば、鉱山などの開発事業から自分たちの先祖代々の土地を守ろうと声をあげてきた先住民族団体やコミュニティーは、テロリストのレッテル貼り、脅迫、嫌がらせなど、フィリピン政府をあげての弾圧に直面しています。

こうした国からの圧力がある中でも、寄付を募り、食糧援助などを切実に必要としているコミュニティーへの支援を続けることが必要となっています。こうした状況は、特に、都市近郊における貧困層や非正規労働者の人口が多いバギオ市、また、食料必需品を購入するための現金が不足している遠方のコミュニティにおいて顕著です。

寄付の呼びかけを継続しています。皆さまからの温かいご支援をどうぞよろしくお願い致します。

寄付の呼びかけはこちら

 

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