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マングローブ再生プロジェクト
4年目の活動報告 /2012年
2012年は、スマラン市では、モデル地区のタパック村全体で保全に取り組む体制強化を目的に、幅広い層への参加促進の一環として女性向けのワークショップや研修を実施しました。海面上昇により使えなくなってしまっていた魚の養殖場を造成し、マングローブの植林地を確保しました。ここに育つマングローブ林がより強固な防潮林になることが期待されます。
スマラン市のもうひとつのモデル地区であるカラガニャール村の川岸の植林では、昨年蟹による食害被害を受けたため、今年は蟹除けの工夫を施して再挑戦しました。
また、昨年から、スマラン市での経験を活かし新たな植林地としてプカロンガン市の沿岸部で活動を始めました。同地域の住民は養殖場へのマングローブ植林を希望しており、本年は住民のマングローブ管理の能力育成と養殖場への植林支援を開始しました。住民支援と並行して、関係行政機関などステークホルダーの連携体制の構築を目指して調整を進めています。
【7月】 植林支援の継続(スマラン・カラガニャール村)
【8月】 マングローブの防潮林づくり(スマラン・タパック村)
養殖場への植林 | 使えなくなった養殖場の造成 |
【9月】 女性のエンパワーメント(スマラン・タパック村)
海産物の加工品販売など、アイディアを出し合う女性たち |
【9月-10月】 マングローブの苗床づくりと植林(プカロンガン)
苗床 | 住民による植林 |
●プカロンガン市の浸水被害とマングローブ保全政策
中部ジャワ州プカロンガン市はFoE Japanがこれまでマングローブ保全を支援してきたスマラン市から約100Km離れた中規模の都市です。人口は約27万人、バティック(ろうけつ染め)が主要な産業です。プカロンガン市の沿岸部もスマラン市同様、またはそれ以上に沿岸浸食、浸水が深刻化しており多くの農地が失われています。市では、浸水地域にエコツーリズムの拠点としてマングローブ公園を設置することを計画しています。FoE Japanはスマラン市における気候変動適応策としてのマングローブ保全の経験を活かした支援を実施していきます。マングローブ公園に持続可能な保全体制の構築を目指し、行政のサポートの下で住民主体で管理されることを提案しています。
マングローブ公園予定地 | 浸水する家屋 |
衛生環境の悪化 | マングローブ植林予定地(養殖場) |
マングローブの苗を育てる住民 |