クラファンはじめました!原発ゼロを目指すプロジェクト継続に皆さまのお力を

福島支援と脱原発2024.3.4

3.11から13年。事故を風化させず、原発のない未来を求める。

東日本大震災とそれにともない発生した東京電力福島第一原子力発電所の事故から、まもなく13年が経とうとしています。あの日発令された「原子力緊急事態宣言」は今も解除されておらず、いまなお多くの人々が避難生活を続けています。

私たち国際環境NGO FoE Japanは、福島原発事故と向き合い、被害者の権利確立のために取り組んできました。原発の真のコストを明らかにし、各地の脱原発運動とつながりながら、原発のない持続可能なエネルギー社会をめざしています。

福島支援と脱原発 活動紹介動画

これまで皆さまのご寄付によって運営を続けてきましたが、事故から月日が流れて関心が薄れる中、活動継続のための運営費用や、新たな映像や資料の制作、広報費用などの資金が不足しているため、クラウドファンディングに挑戦することにしました。

原発のない安全で公正な未来に向けて、一人でも多くの方に仲間に加わっていただくことが、私たちにとって大きな力になります。どうかよろしくお願いいたします。

【概要】
タイトル:原発ゼロへ!持続可能なエネルギー社会を目指す活動へのご支援をお願いします
期  間:2024年3月1日(金) ~ 4月26日(金)
目標金額:500万円
U R L:https://camp-fire.jp/projects/view/740978 (下のボタンから遷移できます)

原発ゼロを目指すFoE Japanの取り組み

1)事故被害の風化を防ぐ

2020年、年々原発事故に関する報道が減る中で、事故被害を「見える化」し、国際的に情報を発信していく「ふくしまミエルカPROJECT」をはじめました。事故によって避難、帰還、居住継続している人たちなどのインタビュー映像や、事故被害やエネルギー政策をめぐるデータなどを集めた特設サイトを作成。また年に一回、原発をめぐる状況をわかりやすくまとめた冊子「福島の今とエネルギーの未来」の発行や、国際シンポジウムの開催などを行っています。

2)被害者の権利を守る

2012年に立ち上げた「福島ぽかぽかプロジェクト」では、一時的に放射能汚染が少ない地域に子どもたちを受け入れる「保養」に取り組み、これまでに5200人の福島の親子にご参加いただきました。また、福島の若者の国際交流、母親たちが原発事故の体験を語るような場づくり、原発事故について親子で考える交流会、水俣・長崎の学習ツアーを実施し、公害や原爆経験を「語り継ぐ」ことの大切さについて参加者が考えるきっかけづくりを行っています。

猪苗代湖でカヌーを楽しむ福島の子どもたち

3)原発回帰政策の撤回を求める

昨年閣議決定された「GX基本方針」および国会で成立した「GX脱炭素電源法」によって、日本政府は事故リスクの高い老朽原発の稼働を認め、新設や増設、建て替えを認めるという原発回帰政策を進めることとなりました。FoE Japanは「福島原発事故の教訓を踏みにじり、将来に禍根を残すものだ」と強く抗議し、経済産業省へ要望書を提出するなどして撤回を求めています。

GX関連法案についての要望書を経産省へ提出

目標金額・資金使途

今回のクラウドファンディングの目標金額は500万円です。皆さまからお寄せいただいたご寄付は、下記のような使途で大切に活用させていただきます。

●原発ゼロ、エネルギーシフトに向けたキャンペーン 200万円
(調査研究、情報発信、インターネット広告、シンポジウム・セミナーの開催など)

●福島ぽかぽかプロジェクトの企画運営 200万円
(福島の親子のための保養プログラム年10回程度の開催、交流会、長崎・水俣学習ツアー実施など)

●ふくしまミエルカPROJECT 100万円
(福島原発事故を伝えていくためのウェブサイトの維持・更新、映像・インフォグラフ制作、「福島の今とエネルギーの未来」制作、インターネット広告など)

*All-in方式で実施します。支援いただいた皆さんには、目標金額に満たない場合も、リターンをお届けします。
*CAMPFIRE for Social Goodでの挑戦のため、支援者の皆さまにご協力費(支援金額の12%、税込)をご負担いただきます。ご理解とご協力をよろしくお願いいたします。

事務局長からのメッセージ

福島第一原発事故は終わっていません。私たちは、事故と被害を直視し続け、被害者に寄り添い、真に持続可能なエネルギー社会を実現していくため、活動を行っています。

原発それ自体も、「核のごみ」の最終処分の候補地も、中間貯蔵施設も、過疎に悩む地方に押し付けられ、たいへんな葛藤と分断を生み出しています。国は「立地地域の地域振興のため」と称して、交付金をつけて危険な施設を地方に受け入れさせていますが、これは札束で頬をはたくようなえげつないやり口です。原発や事故の収束のために働く作業員の方々も、被ばくリスクを負っています。ウランの採掘の場でも汚染や人権侵害が生じています。

原発は建設費も維持費も高く、いまや最も高い電源です。国の補助金なしにはやっていけません。逆に言えば、私たちの税金が、原発を継続させているのです。

一方で、原発利権のせいか、それ以外の理由か、原発を維持・拡大しようとする勢力はとても強いのが現実です。圧倒的な彼我の力の差に時に無力感にかられることもありますが、日本内外の心ある市民たちがつながりあい、小さい声を大きくし、さまざまなファクトを効果的に示していくことにより、必ず、脱原発は実現できると信じています。

みなさんのご支援が力になります。ぜひ、活動を支えていただければ幸いです。

 

関連する記事

3/13セミナー「原発事故から13年目の日本と脱原発を実現したドイツの経験」

福島支援と脱原発

3/10交流会「原発事故から13年目の福島と脱原発を実現したドイツの経験」

福島支援と脱原発

シンポジウム:原発事故から13年-核なき未来をめざして

福島支援と脱原発

関連するトピック

関連するプロジェクト