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韓国のスターバックス「使い捨て容器のない店舗」キャンペーン開始
自主的な協定から積極的なキャンペーンまで
キャンペーンのロゴ入りの新しいマグ |
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注文カウンターのPOPは「1月25日より特にご指定のない限りすべての飲み物をマグカップで提供いたします」と明記
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日本でもおなじみのスターバックスコーヒーは、世界約40ヶ国に1万店舗以上を有する巨大コーヒーチェーンです。緑のロゴのついた紙コップ入りのコーヒー文化は、世界中に広がっています。
FoE Japanは、スターバックスコーヒー・ジャパンに対して、店内で飲み物を飲む客に対しては、紙やプラスチックの使い捨て容器でなく、マグなどのリユース容器で提供してほしいとお願いするキャンペーンを、2004年から展開してきました。以来、少しずつリユース率が上がる変化はあるものの、日本ではまだ「マグに入れてください」とお客から言わない限り、使い捨て容器で出てくる店舗が多数を占めています。また、冷たい飲み物は、すべてプラスチックの使い捨て容器で提供されています。
お隣の韓国では、使い捨て用品の使用を規制する法律があります。ファストフードやコーヒーショップのチェーン各社は、2003年より、環境部との間に自主協定を締結し、一定面積以上の店舗ではリユース容器の使用を必須とし、使い捨て容器に対してはデポジットを課すことで、リユース容器の使用を促進する取組みをしてきました。しかし、店舗面積が小さければ必須でないことに加え、現在のイ・ミョンバク政権になってから規制が緩和されたことで、各チェーンでは、使い捨て容器の使用が再び増える傾向にあります。
スターバックスコーヒー・コリアは、これまでも必須面積以下の店舗でもリユース容器を使用し、世界のスタバに先駆けて、冷たい飲み物用のグラスマグを開発、使用するなど、トップレベルの取組みをしてきました。そして、今年1月25日より、「使い捨て容器のない店舗キャンペーン」を環境部、NGOと協力して開始しました。これは、客が「紙コップにしてほしい」と言わない限り、冷たい飲み物も含め、すべての飲み物をマグで提供するという取組みです。
まずは、ソウル、プサンなど18地域の50店舗で開始し、徐々に国内全店舗に広げていく予定です。
FoE Japanのスタッフは、ちょうど1月25日に韓国滞在中で、このキャンペーンを後押ししたNGO、資源循環社会連帯の担当者から話を聞き、一緒に店舗を視察しました。韓国スターバックスの取組みは、韓国の同業界をリードするだけでなく、世界のスターバックスのサービスを変える牽引役になることでしょう。
日本のスターバックスでも使い捨て容器のない店舗の実現を期待して、消費者から働きかけていきましょう。
※参照リンク
・スターバックコーヒー・コリアのプレスリリース(韓国語)
https://www.istarbucks.co.kr/company/press/press_view.asp?Seq=1288&BbsNum=217&PageNo=1&SearchItem=TITLE&SearchText=
・FoE Japanのスターバックス・キャンペーン
https://www.foejapan.org/waste/stb/index.html