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里山再生プロジェクト
街の木ウォッチング 第3回レポート
街の木ウォッチング第3回は、日比谷公園を歩きました。
はじめに、“木はどんなふうに生きてるの?”という基本を頭に入れて、散策スタートです。
「石垣に注目してみてください。切り株が見えますか?」と岩谷さん。
よくみると、石とは違うものが見えてきました。
なぜこんなところに切り株が?
すると以前撮ったという写真を取り出して、
「そもそもこんな石垣にケヤキを植えないですから、種が飛んできて芽生えちゃったということなんです。
それがこんなに立派に育って、『すきま木』の成功者ですよね。」
左が現在の石垣。 中央は2006年、右が2010年、すきまから芽生えたケヤキ とうとう伐られたけど、ここまで黙認されてきたこと自体ちょっとおもしろいですね |
その後も岩谷さんはあちこちで、「あー!前はこうだったのがこんなになってる!」というような驚きの声をあげ続けており、変化を見るのも楽しみ方のひとつなんだということがわかりました。
噴水広場では、木陰で休んでいるなにかを発見。
すかさず2年前の写真を取り出す岩谷さん ・・・そこには生き生きとしたペンギンの姿が!
目の前のペンギンは葉っぱがスカスカで、なんともさびしい感じです。
→写真は2年前の元気な姿(上)といま(下)
「大きな木の陰になって日当たりがよくなかったんでしょう。
葉の少ないところに日が当たるように、形を変えちゃうのがいいかもね。」
日比谷公園のシンボル「首賭けイチョウ」も見てきました。
最近はパワースポットとも言われているそうです。
明治34年、本多静六さんという公園の設計者が、日比谷通りの拡幅で伐採が決まっていたイチョウを、自分の首を賭けてもと掛け合い、園内に移植したそうです。
その後火事に遭って焼けた跡も残っていますが、とても大きく立派な木でした。
こうして見ていくと、木は変化していく生きものだとあらためて気づかされます。そしてまわりの環境、とくに都会では人に大きく影響されるものだということも。あのイチョウも本多静六さんががんばったから生きているのだし・・・伐られたり残されたりするのは人の関心次第なんですね。
後半は3班に分かれて、みなさんにも「おもしろ樹木」を探していただきました。いくつかご紹介します。
「尖閣諸島」 地面を割って伸びている根っこ たしかに、小さな島々が浮かんでいる |
「タコの足」 こちらの根は、踏まれて傷になり、 治そうと盛り上がったところをまた 踏まれ・・・吸盤みたいになったそう。 |
「3」 文字系も楽しいですね これは誰が見ても納得 |
「ハイブリッド」 木の補強にならないからと、こういう 手当は今はしないそうです。 痛々しい感じにみえてきました。 |
「生きている椅子」 椅子が置いてある、と思ったら ここに立っていた木のようです ひこばえを出し、生きている! |
「便座の木」 いちばん脚光を浴びたこちら! みごとに言い当てています |
今回も、フレッシュな目でたくさん見つけていただきました。名前のつけ方も絶妙でした。
ぜひ街のなかでも「おもしろ樹木」を探してみてください。
参加いただいたみなさん、ありがとうございました。
●お知らせ
フェイスブックに「街の木ウォッチング」のグループを作りました。
木を見る楽しさをたくさんの人と共有したいと思っています。みなさんからの投稿もお待ちしています。
>https://www.facebook.com/groups/493851360641551/