お知らせ
緊急声明:民主主義のルールを無視した共謀罪法の強行採決に抗議~「忖度」せず、声を上げ続けよう!
本日6月15日朝、あらゆる反対の声や懸念の声を押し切って、共謀罪法案が可決成立しました。多くの疑問に答えることなく、委員会採決を省略し、国会ルールを無視した強行採決に対して強く抗議します。
委員会採決の省略は、国会法第56条の3では、「委員会の審査中の案件について特に必要があるときは、中間報告を求めることができる」「特に緊急を要すると認めたときは、委員会の審査に期限を附け又は議院の会議において審議することができる」としています。しかし、共謀罪法の場合、慎重に審議しなければならない理由こそ多くありますが、審議を省略するような「特に必要」「特に緊急を要する」とする理由は見当たりません。与党は、曖昧模糊とした法案に対する説明ができないという事実から逃げ、国会の審議を無理やり終わらせようとしたとしか解釈できません。
共謀罪法は、恣意的な運用に歯止めがなく、一般市民もすべての市民団体も対象になりうる、危険な法律です。
多くの人々が指摘しているように、テロ防止関連条約はすでに締結しており、殺人や強盗、爆発物使用などの着手以前の段階を処罰するさまざまな法律も整備されており、その必要性も定かではありません。
しかし、共謀罪法が成立しても、私たちの言論の自由、表現の自由、そして理不尽な政策に抗う権利は保障されています。
いま、国内外で、「国家」の名のもとに開発事業が強引に進められています。ふるさとの自然や自分たちの生活を守るため、人々が立ち上がり、必死の抵抗を続けている事態もあります。
声を上げ続けることをやめてはなりません。
FoE Japanは、決して「忖度」することなく、多くの人々と繋がりあって、すべての人々が共生し、自然と共存して平和に生きる持続可能な社会を目指し、活動を続けていきます。