お知らせ
フィリピン台風緊急支援にご協力いただきましてありがとうございました!
2015年12月14日にフィリピン・北サマールに上陸した台風Melorは甚大な被害をフィリピンに残しました。その数日前まで気候変動による損失と被害の調査を行っていたFoE Japanは、現地の支援の届きにくい農村等で緊急支援活動を行う団体Tabangへの緊急寄付を呼びかけました。 皆様のご協力で、合計164,330円の寄付を現地に送る事が出来ました。 募金してくださった皆さま、本当にありがとうございました! この寄付金は援助物資等のために使われます。繰り返し勢力の強い台風が上陸するフィリピン。都市からはなれた村や貧困地域の人々の生活は悪化する一方です。FoE Japanは今後も気候変動による損失と被害の調査や情報発信、必要に応じた現地支援を行っていきます。 |
【参考】台風直後(2015年12月15日)のサマール島北部の様子(現地の方からの写真提供)
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先週1月5日より呼びかけていた緊急寄付ですが、1月12日までに34000円のご寄付を集めることができました。
寄付を下さった皆様、情報拡散をしてくださった皆様本当にありがとうございました。集められた34000円は現地NGO Tabangへすでに送金しています。ですが、台風からの復旧・復興にはまだまだ時間がかり、現地への支援は依然必要です。このたび、寄付の最終締め切りを2016年2月18日とし、再度募金を呼び掛けたいと思います。集められた寄付は、今回と同様、現地で台風被害の緊急支援を行うNGO Tabangへと送られます。引続き、みなさまのご支援よろしくお願い致します!
●振込方法(ゆうちょ)
郵便振替口:00130-2-68026
口座名:FoE Japan
郵便局備付の払込取扱票をお使いください。
通信欄に、「フィリピン支援」とご明記の上、住所、氏名をお忘れなくご記入ください。
※現地NGOへの支援金となるため、寄付控除用の領収書は発行しません。
通常の領収書の発行をご希望の方は、その旨お知らせ下さい。
お問合せ:国際環境NGO FoE Japan 担当:深草(fukakusa@foejapan.org)
●現地の状況
先月12月中旬にフィリピンに上陸した台風ノナ。70万人以上が避難、12月24日の時点で42名の方の死亡が報告されています。フィリピン全体で、同台風により約28万戸の家がダメージを受けました(その内約10万戸が全壊)1。
●台風と気候変動
2年前の2013年11月にフィリピンを襲った台風ハイアンは約6000名にも及ぶ死者をだし、現在も台風ハイアンからの復旧・復興活動が続いています。しかしそれだけではなく、カテゴリー4もしくは5に分類される特に強力な台風が北半球で何度も発生しており2、そのうちのいくつかがフィリピンに上陸しています。台風ノナ襲来前の2015年10月にも台風コップがフィリピンを遅い、約40名の方が亡くなっています。フィリピンには繰り返し巨大台風が襲来し、被害が拡大・回復が遅れている現状があります。
台風ハイアンが強力化した原因として、フィリピン沖での海水温度の上昇が台風によりパワーを与えたとされています3。今後、気候変動によりさらに海水温度が上昇し、威力の強い台風’スーパー台風’が多く発生するのではないかと懸念されています4。
●気候変動の損失と被害とClimate Justice
近年の国際気候変動交渉においては、フィリピンを始め、特に途上国においては、今後さらなる気温上昇が進んでしまうとこれ以上気候変動の被害に対応しきれないのではないか、との懸念が示されています。先月COP21でパリ協定が合意されましたが、更なる気温上昇の抑制と、気候変動による損失と被害への支援メカニズムの確立は急務です。特にフィリピンなどの途上国は、温室効果ガスの排出量という意味では歴史的に温暖化にあまり寄与してこなかったと言えますが、ほかの国に比べより被害を受けているという気候の不正義の状況があります。FoEJapanを含むFoEのグループは、こういった状況に是正を求め、Climate Justice(気候の公平性)を求めています。
参考
1. National Disaster Risc Reduction and Management Council, Latest Update, CNNニュース, In Philippines, Typhoon Melor causes four deaths; 734,000 evacuated
2. Weather Channel, 2015 Sets a New Record for Category 4 and 5 Hurricanes and Typhoons
3. クローズアップ現代、フィリピン巨大台風の衝撃
4. The Guardian, Climate change is increasing the intensity of extreme weather events
Stuff,Super typhoons to increase in strength with climate change
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非常に勢力の強い台風27号(現地名・ノナ)が、12月中旬にフィリピンを直撃し、甚大な被害が発生しています。今回の台風は14日にフィリピン中部・北サマール州に上陸1した後も、数日間にわたってフィリピン領域に停滞し、豪雨をもたらしたことから、フィリピンの広範囲で洪水被害を引き起こし、80万人が避難したとも報道されています2。
FoEJapanはこの台風が襲来する直前の12月初めに、フィリピン中部・レイテ島とサマール島の村で、台風被害と気候変動の損失と被害の調査を行ったところでした。2年前のスーパー台風ハイアン(現地名・ヨランダ)によって生計手段を失ったままの農民や、今だ仮住まいで生活を続けている漁民が多くいます3。フィリピンでは、毎年各地で強力な台風が押し寄せ、回復がままならないまま、さらなる巨大台風にさらされているのが現状です。
FoEJapanのレイテ、サマール島での調査に協力してくれた現地NGO(Tabang:フィリピンン中央ビサヤ地方東部を拠点に被災者を支援)は、2年前のスーパー台風の影響を受けた農民・漁民に対する緊急支援・生活回復支援等を続けていますが、今回の台風ノナによる被害を受けた村々への緊急支援もすでにおこなっています。しかし、台風が初めに上陸したサマール島の都市から離れた農漁村部では、政府による救援物資の配給も遅れがちで、12月下旬の時点でまだ支援が届いていない村もあるとのことでした。
https://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail02_3432_all.html
現地NGOはこうした状況から、台風ノナの被害を受けたにもかかわらず、政府の手が届きにくい農漁村部に対し、引き続き救援物資の配給を進めていく予定で、FoEJapanもこの被災者支援に対する寄付を募ることにしました。
寄付は1月12日まで受け付ける予定です。短期間の寄付募集となってしまいますが、ぜひ皆さんのご支援をお願いします!
注2. ”Philippines storm death toll hits 35 as rains threaten to worsen flooding”、AFP (via the Guardian)、2015年12月19日, 、https://www.theguardian.com/world/2015/dec/19/philippines-storm-death-toll-rises-as-rains-threaten-to-worsen-flooding
注3. フィリピン調査速報(facebook)https://www.facebook.com/FoEJapan/posts/904555609621638
●振込方法(ゆうちょ) 郵便振替口:00130-2-68026 口座名:FoE Japan 郵便局備付の払込取扱票をお使いください。 通信欄に、「フィリピン支援」とご明記の上、住所、氏名をお忘れなくご記入ください。
※現地NGOへの支援金となるため、寄付控除用の領収書は発行しません。
通常の領収書の発行をご希望の方は、その旨お知らせ下さい。
お問合せ:国際環境NGO FoE Japan 担当:深草(fukakusa@foejapan.org)