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山元町中浜地区集会所にソーラーパネルを設置!
地域の木を活用 温かくなった室内で休憩 屋根にパネルを固定 完成した小屋をバックに |
2012年10月に、皆さんのご支援で設置した宮城県山元町中浜地区の復興拠点。(設置時のレポートはこちら)その後、潮に浸かった田畑の復旧や、自宅跡地の片付けに訪れる方々の休憩所として活用されていますが、使用していく中で、いくつかの要望が挙がってきました。
・山からの風の吹き込みが強く、室内でも寒い
・電気が来ておらず、夕方には室内が暗くなってしまう
・休憩、集会所として温かく過ごすのに、皆でお茶を飲めるようにしたい
宮城県最南端の沿岸部とはいえ、北西からの“蔵王おろし” が吹く当地は、「今日はまだ序の口だ。5月までは寒たい風がびゅんびゅん吹ぐぞ」なんだそうです。
これらの要望を受けて、3月25、26日に内壁と、太陽光発電パネルの設置を行いました。
初日の 25 日、内壁工事から開始しました。 10 月の小屋の設置時と同様、今回も多数の地域の方が集まってくれました。
外壁の内側に断熱材を詰め、その上から内壁の合板を張っていきます。合板はもちろん、産地にこだわった日本の森林を守るものを採用しました。
石巻に工場を構え、津波の被害も大きかったセイホク株式会社さんに相談し、宮城県産材の合板を直接調達させてもらい、小屋のほかの部分(主に県南部材)とあわせてオール宮城の仕上がりとなりました。あらかたの作業が終わった3時には、小屋の中で温かく休憩できました。
翌26日からは、ソーラーパネルの設置。パネルのほか、バッテリー、インバーター、配線などを一括して、長野県の自然エネルギー利用のトータルサポート企業、ネクストエナジー・アンド・リソース株式会社さんに協力していただきました。
南側の小屋根の上に墨汁を塗った材木で架台を組み、そこに太陽光パネルを設置しました。午後は長野より長躯、設置作業にも来てくださったネクストエナジー社の方に配線をしていただき、日が傾き始めた 17 時に必要最低限の電気が使えるコンセントがつき、LEDライト2つに灯がともった時には皆の歓声が上がりました。
耕運機で畑を耕すと、今でも地中から大きなブロックが出てきたり、田んぼの除塩作業をしたり、中浜地区は現在農業再建作業の真っ最中。遠い仮設住宅から農地や住居跡地に通うみなさんの一助となれば幸いです。ご支援くださる皆様、ありがとうございました。