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山元町中浜地区の農業復興拠点が完成 !
整地した土台に松杭を打ち込む みるみる小屋の形に 休憩中は笑顔がたえない 4日間の工期で完成 |
2012 年 3 月の岩沼の農業復興拠点に続き、農業の再開を目指す、山元町中浜地区の「中浜復興生産グループ」の皆さんからの支援要請を受け、農業復興拠点を設置しました。
山元町は宮城県の沿岸市町村では最南部に位置し、福島県境と接しています。元々はイチゴ栽培の盛んな地域でしたが、多くの農地が集まる沿岸部は津波による大被害を受けました。中浜地区も沿岸ぶの住宅街がほぼ全て流出してしまいました。今回小屋を設置したのは、海岸線より 1km ほど内陸側で潮に使ってしまった農地です。堤防と海岸林がなくなり、陸地に打ちつける白波を目前にしながらの作業でした。
作業開始は台風の通過で予定より 2 日遅れた 10 月 3 日。土を盛り、砂利を敷く作業を行い、翌 4 日には土間となる部分にコンクリート石板を敷き詰め、柱をたてる位置に松杭をカケヤで打ち込んでいきます。台風通過後も空が安定せず、時折雨に降られながらの作業は、 10 月ながら寒さも加わって苦戦しましたが、多くの方が作業に参加してくださったおかげで無事に大工さんを迎えるところまで終了しました。
翌 5 日からの ” 建て方 ” は地元の大工さんに協力していただきました。使用した木材は、近隣の山間の町、蔵王町のスギ材を使用します。プレカットによって始めからホゾ穴加工を施しておいたので見る見るうちに土台、柱、小屋組み、と組みあがっていき、 6 日に 6 畳大の立派な小屋が完成しました。
毎日地区の方々が入れ代わり立ち代わり 10 名ほど参加してくださり、文字通り地区のみんなの拠点として完成した小屋は、主に復興のための集会所、道具置き場として活躍する予定です。遠く離れた仮設住宅から、沿岸の農地に通う皆さんのお役に立てば幸いです。今後も、中浜地区の皆さんの復興の模様をレポートしていきます。