バイオ燃料と森林
国際セミナー:森林バイオマスの持続可能性を問う〜輸入木質燃料とFIT制度への提言
再生可能エネルギー固定価格買取制度(FIT)の導入により、木質ペレットなどを使ったバイオマス発電事業がここ数年の間で急激に増えました。その多くは海外で生産された輸入燃料に頼っています。木材を使った発電は、木材が二酸化炭素を吸収して成長するため「カーボンニュートラル」とされていますが、原料や燃料加工、輸送の各段階においてのGHG排出を無視することはできません。また、生産段階で森林・生態系や地域社会に大きな影響を与えることもあります。果たして、輸入森林バイオマスを利用した発電は本当に持続可能と言えるのでしょうか。
今回のセミナーでは、カナダから専門家を招き、木質ペレットを生産している現地の様子を伺いながら、米国の研究者とオンラインでつなぎ、世界の動きと日本のFIT制度について、また目指すべきバイオマス発電について議論します。ぜひご参加ください。
>チラシ
日 時 |
2019年12月4日(水)14:00~17:30(受付開始:13:30) |
場 所 |
聖心女子大学 ブリット記念ホール (東京メトロ日比谷線広尾駅 4番出口から徒歩1分)>アクセス |
プログラム (予定・敬称略) |
講演1:バイオマス燃料の持続可能性とGHG排出
~森林バイオマスはカーボンニュートラルか~(オンライン) |
申し込み |
|
参加費 |
主催・協力団体の会員、学生:無料 一般:1000円 |
主催 |
国際環境NGO FoE Japan、一般財団法人地球・人間環境フォーラム、バイオマス産業社会ネットワーク |
協力 |
プランテーション・ウォッチ(FoE Japan, サラワクキャンペーン委員会、地球・人間環境フォーラム、熱帯林行動ネットワーク(JATAN)、メコン・ウォッチ、レインフォレスト・アクション・ネットワーク日本代表部) |
問合せ |
国際環境NGO FoE Japan |
講師プロフィール
メアリー・ブース氏
Partnership for Policy Integrityの創設者およびディレクター。生態系の科学者であり、ユタ州立大学で生態学の博士号を取得し、生物地球化学と植物生態生理学に焦点を当てている。 現在は、温室効果ガス、大気汚染物質、バイオマスエネルギーの森林への影響に関するPFPIの科学とアドボカシー活動を指揮している。
タイソン・ミラー氏
Stand.earth 森林プログラムのディレクター。30年近く環境保護の専門家として働き、森林、大規模な景観の保護、森林、気候、エネルギーの問題に特に重点を置いている。米国およびカナダにおける森林ベースのバイオエネルギーおよび木質ペレットの輸出動態に精通している。
泊 みゆき氏
NPO法人バイオマス産業社会ネットワーク理事長。日本大学大学院国際関係研究科修了。1989年から富士総合研究所にて、地球環境問題や企業の環境対策についてのリサーチに携わる。99年、「バイオマス産業社会ネットワーク」を設立、共同代表に就任。2004年より現職。
【関連資料】 |