国際森林年とは?
2011年は、国連が定めた国際森林年です。国際森林年とは、森林の持続可能な経営・保全の重要性について認識を高める事を目的として、2006年の国連総会で定められました。
テーマは「Forest for People(人々のための森林)」 |
国際的な取組み
森林減少・劣化の問題は、特に熱帯林の急速な減少・劣化を受け、1992年の「地球サミット」で、「森林原則声明」(法的拘束力のない“声明”)が採択されました。
その後、
1995~1997: 森林に関する政府間パネル(IPF:Intergovernmental Panel on Forests)
1997~2000: 森林に関する政府間フォーラム(IFF:Intergovernmental Forum on Forests)
2000~2007: 国連森林フォーラム(UNFF:United Nations Forum on Forests)
など森林問題についての複数の議論や合意がなされたものの、法的拘束力のない国際的合意の下で、森林の減少・劣化は未だ止まっていません。
気候変動問題や生物多様性保全といった近年の国際的な環境への取組みのなかで、森林の果たす役割は大きくなっています。2012年、再びリオの地で開催される地球サミットに向けて、そして、持続可能な森林経営・保全に向けて、2011年が大きな転機の年となることが必要です。
FoE Japanは1980年の設立より、国内外の調査活動を通じて得られた知見をもとに、実効性のある森林保全を社会に提案しています。
FoE Japanの森林保全活動
森林は、私たち人類に限らず、地球に生きる全てのものに多くの恩恵を与えてくれます。>森が守る環境
なぜ森は減っているの?
世界の森林は、1年間に約8,000ha(日本の面積の1/3)ものスピードで減少・劣化しています。その原因のなかでも、木材消費、土地利用転換は、私たちのライフスタイル、経済活動に直結する問題です。
FoE Japan では、次のように取り組んでいます。[各取り組みをクリックして詳細ページへ]
フェアウッド推進
木材需要の8割を輸入に頼る日本。その10~15%は違法伐採の木材といわれています。持続可能な森林経営のために、森林環境や地域社会に配慮した木材・木材製品、「フェアウッド」を普及・推進しています。