脱原発・エネルギーシフトに向けて
プレスリリース
福島県知事さん、自主避難者をこれ以上苦しめないで
NGO9団体は4日、福島県知事宛に、借り上げ住宅の新規募集の停止要請に抗議し、下記の要請文を発出ました。
福島県知事さん:自主避難者をこれ以上苦しめないでください!
借り上げ住宅の新規募集の停止要請に抗議します!
>PDFはこちら
福島県知事 佐藤雄平 様
「民間賃貸住宅借り上げ制度」を利用して多くの県民が他県に自主避難している福島県が、全国の都道府県に対し、今月末で同制度の新規受け入れを打ち切るよう要請していることが報道されています。
本来ならば、「自主」避難者の支援を他県に依頼すべき福島県が、このような要請を出していることについて、私たちは強く抗議するとともに、撤回を求めます。
「自主」避難は、やむにやまれぬ避難です。原発事故以降、現在に至るまで、避難区域外でも、福島市、二本松市、郡山市などにおいて空間線量が高い状況が続いており、土壌汚染の広がりも報告されています。このような状況で、子どもや家族を守るために、少しでも被ばく量を減らすために避難を決意した人たちがいます。一方で、経済的な理由、仕事上の理由などからなかなか避難できなかったものの、年度の変わり目で避難を行おうとしている人たちもいます。
賃貸住宅の借り上げ制度は、避難者を経済的に助けるものとして、活用されてきていますが、今回の福島県の他県に対する要請は、これらの人達の避難に門戸をとざすものといえるでしょう。
私たちは福島県に対して、以下を求めます。
・「民間賃貸住宅借り上げ制度」に関して、他の都道府県に対して新規受け入れを打ち切る要請を撤回すること
・他の都道府県と協力して、自主避難者への行政サポート(住宅・仕事のあっせん等)を積極的に行っていくこと
以上
国際環境NGO FoE Japan、福島老朽原発を考える会(フクロウの会)、子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク、福島の子どもたちを守る法律家ネットワーク(SAFLAN)、脱原発・東電株主運動、足元から地球温暖化を考える市民ネットたてばやし、ハーモニクスライフセンター、福島原発事故緊急会議、みどりの未来
【問合せ】
国際環境NGO FoE Japan
〒171-0014 東京都豊島区池袋3-30-8 みらい館大明1F tel: 03-6907-7217 fax: 03-6907-7219
担当:満田夏花(みつた・かんな) 携帯:090-6142-1807