脱原発・エネルギーシフトに向けて
【共同声明】
原発輸出を促進する日越合意に反対します
輸出すべきは、福島の経験による学びであり、
命を脅かす原発ではありません
福島の原発事故は未だ収束せず、日本の大地、自然、海にいまも放射性物質が降り注いでいます。福島をはじめとして、多くの人達が、放射能汚染の危機にさらされ、生活を破壊され、苦しんでいます。事故の原因さえ、究明されていません。
そんな中、原発輸出をまた一歩前進させる日越政府合意が行われようとしています。
現在、ベトナムでは、日本の税金によってニントゥアン省の原発建設に向けた実行可能性調査が実施されています。しかし実行可能性調査の結果は、ベトナムの住民や日本の納税者に公開される保証がありません。
ベトナムの原発建設予定地は、風光明媚な自然が広がり、住民たちは漁業や農業、観光などでくらしをたてています。原発建設はこのような住民の生活を脅かすものです。
さらにひとたび事故が起これば、放射能汚染はタイ、カンボジア、ラオスなどのベトナムの近隣国にも広がります。日越政府は、自国民に対する説明責任を果たしていないのと同様、これらの国々の住民にも一切の説明責任を果たしていません。
私たち、経済産業省前に集った北海道から九州までの女たち、そして原発輸出に懸念を有する市民たちは、日本政府の原発輸出に強く反対します。輸出すべきは、福島の痛みによって得られた貴重な経験による学びであり、断じて原発ではありません。
以上を踏まえ、私たちは日越両政府に対して、以下を要請します。
・日本政府は、原発輸出を行わない方針を明確に打ち出すこと
・日本政府は、原発輸出に向け、これ以上無駄な税金を使わないこと
・日越両政府は、現在実施されている実行可能性調査を打ち切ること。
・日越政府は、自国民、近隣国の住民に対する説明責任を果たすこと。
【連名団体】
原発いらない全国の女たちアクション/国際環境NGO FoE Japan/グリーン・アクション/メコン・ウォッチ/ノーニュークス・アジアフォーラム・ジャパン/脱原発・新しいエネルギー政策を実現する会(e シフト)/水源開発問題全国連絡会(水源連)/インドネシア民主化支援ネットワーク/美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会(美浜の会)/福島老朽原発を考える会(フクロウの会)/子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク/福島原発事故緊急会議/足元から地球温暖化を考える市民ネットたてばやし/「環境・持続社会」研究センター(JACSES)/東電前アクション!/原子力資料情報室/ALPA/たんぽぽ舎/みどりの未来/気候ネットワーク
>ベトナムへの原発輸出に反対する3つの理由
問合せ 満田夏花/090-6142-1807