脱原発・エネルギーシフトに向けて
子どもたちの政府交渉「大人は私たちの声きいて」
本日、福島の小中学生4人が政府に自分たちの思いを届けようと、衆議院第一議員会館に集まりました。政府側は、原子力災害対策本部被災者支援チームや文科省、保安院など合計10名が出席しました。要請していた菅首相、高木文科大臣などは欠席でした。
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子どもたちのストレートな質問に、政府側出席者は誰一人としてきちんと答えることができませんでした。
いま、私たち大人のひとりひとりが、子どもたちがメッセージしてくれたことを真剣に受け止め、行動していかなければなりません。
以下は、今日の子どもたちの声の抜粋です。子どもたちのメッセージをぜひ聞いてください!
●子どもたちが読み上げた手紙より
・友達と離ればれになって、みんなバラバラになって、どうしてこんな思いをしなくてはいけないのか。
・大人は命よりお金が大事なのですか。
・私たちの家族、友達誰一人傷つけないでください。
・もともとの基準を何十倍にも引き上げて、安心といわれても中学生にも信じられない。大人は責任をとってください。
・こんなことになるなら原発がないほうがよかった。
●政府の答えを聞いた子どもたちの一言
・除染しても安心できない。どうしてもっと早くやらなかったんですか。
・集団疎開についてきいたのに、答えてくれていない。
・「最大限」ってどうなることが政府の方々にとって最大限なんですか。
●記者会見で今日の感想を問われて
・何で大人なのに、ちゃんと子どもの質問をきいていないのかと思った。
・大人なのに、子どもの言葉がちゃんと伝わらないのは、子どもの頃ちゃんと勉強していないのかなと思った。
・もう少しちゃんときいてほしかった。
・集団疎開が決まっていないなら決まっていないと言ってくれればいいのに、ずっと黙っていて、質問の内容も変えられていてがっかりした。
●誰に一番きてほしかった?と問われて
・総理大臣、文科省の一番えらいひとなど
●みんなと一緒だったら、福島ではなくても集団疎開したい?と聞かれて
・一番は福島だけれど・・・学校中の誰もが安全じゃないと思っている。みんなと一緒にいたい。みんなと一緒だったら・・・
●生中継を見ている2万5000人の方へのメッセージ
・福島県の人たちだけが真剣に考えているだけではダメ。福島は東京の電気を作っていた。東京の人たちや、他の全国の人たちにも今どういう状況で、私たち福島の人たちがどんな目に遭っているのかをしっかりと考えてほしい。よろしくお願いします。
●東電に対するメッセージ
・福島の人たちを被ばくさせて、将来ガンとか白血病とかにならさせる東電が許せない。
・今年生まれた赤ちゃんがガンになっちゃったりしたらかわいそうなので、そういうことした会社がちゃんと直してあげてほしい。
・失業した人もいるのに、東電の社長は5億円ももらって、それについて東電がすごく憎い。
●泊原発再開することについて
・原発再開をめざすのはすごくおかしい。放射能でガンになるとか、そういうことが見えているのに、またガンになるものを自分たちの手で再開するというのは。こういう事故があるのは、原発はいけないっていうことを教えてくれるものだと私は思うので、この事故でどういうふうになっているのかというをちゃんと考えて、これからの原発をどういうふうにしていくかをちゃんと考えていくべき。
・子どもは大人じゃないけれど、子どもが大人に言うんだから、大人はちゃんと考えて、営業をしないでほしい。
・今回の事故で日本中の人が困っているのに、また再稼動するって言うことは、また何かあったときに、また人間に有毒なものをばら撒くってことなので、再稼動しないほうがいいと思う。
・福島第一原発の事故が起きているのに、北海道で同じような事故が起きたら、北海道の人も被ばくしちゃうし、日本中の人たちが大変で悲しいです。
●最後に
・事故後、原発はあってはならないものだと思った。
・これから疎開する人もいると思う。私たちが大人になったら原発のない社会を作れるように今から協力していきましょう。
8/17 開催案内
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福島第一原発事故の一番の被害者は?
子どもたちって、この事故のことをどう考えているんだろう?
そんな思いで、かねてより募集していました子どもたちからの生の声を
「えらい人」に届けにいきましょう!
山本太郎さんも駆けつけます。
Ustream中継はこちら(IWJ)
https://iwakamiyasumi.com/archives/11929
日 時 | 2011年 8月17日(水) 15:00~16:00 院内集会(30分前から入館証を配布します) 16:00~16:40 子どもたちから意見を聞かせる会合 16:40~17:10 記者会見 |
会 場 | 衆議院第一議員会館 多目的ホール >地図 東京都千代田区永田町1-7-1 |
主 催 | 子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク |
協 力 | 福島老朽原発を考える会、国際環境NGO FoE Japan |