脱原発・エネルギーシフトに向けて
脱原発でつながる日本と世界~福島原発事故4年目を迎えて~
3月10日、東京・日比谷にてイベント「脱原発でつながる日本と世界」を開催し、福島や鹿児島、世界各国からのゲストと参加者一同で下記の宣言を採択しました。
脱原発でつながる日本と世界~福島原発事故4年目を迎えて~
3.11のあの日から4年がたちました。東日本大震災とそれに続く原発事故。
多くの人たちが尊いいのちを失いました。故郷を奪われ、仕事、生きがい、自然と触れ合う喜び、家族やコミュニティの絆を失いました。
いまなお、10万人を超える人々が、異郷の地で避難を強いられています。
原発事故はまだ終わっていません。大量の放射性物質が、山を川を、まちを、海を汚染し続けています。人間のみならず、生きとし生けるものすべてが影響を受けています。
甲状腺がんまたは疑いとされた福島の子どもたちは100人を超えました。手術を受けた多くの子どもたちが、リンパ節転移など深刻な症例を示しています。
日本では、2013年9月15日以来、1年半にわたって、原発が一基も動いていません。電力は足りているのです。多くの国民・市民が原発ゼロの社会を望んでいます。しかし、日本政府は、これらの声に耳をかさず、原発を維持・優遇する政策をとっています。
3・11のあと、イタリア、ドイツなど、脱原発にむけて舵をきった国もあります。しかし、トルコ、インド、バングラデシュ、インドネシア、ロシアなど、原発導入・増設に向けて進んでいる国もあります。リトアニアでは、国民投票の結果、原発導入反対が多数をしめたのにもかかわらず、原発建設計画は継続されています。
原発事故の悲惨な実態から目を背けてはなりません。解決のない核のゴミを、未来の世代に押し付けてはいけません。
福島原発事故から4年目を契機に集まった私たちは、いまこそ、原発事故の被害を見つめ、原発のない世界の実現のための国際連帯を呼びかけます。
子どもたちの手に、核のない、原発がない、安全で平和な社会を残していきましょう。そのために、国境をこえてつながって行動していきましょう。
2015年3月10日
「脱原発でつながる日本と世界」
参加者一同
We are Friends of the Earth ! |