脱原発・エネルギーシフトに向けて
[声明]活断層を否定する証拠なし 大飯原発は即時停止を
7日の大飯断層調査団の第2回評価会合で、活断層を否定する証拠がないにもかかわらず結論が先送りされたことを受け、グリーン・アクション、美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会(美浜の会)、福島老朽原発を考える会、FoE Japan は声明を発出しました。
共同声明はこちら
>大飯原発敷地内の活断層を否定する証拠なし 大飯原発3・4号機は即時停止を [PDF]
7日の評価委員会は、島崎委員の決断力のなさが露呈する結末となりました。
・関西電力は、海から山への「地滑り」の稀な事例を持ち出し「地滑りということもありうる」との説明を展開
・一方、渡辺満久氏などの指摘する「活断層」については関西電力も他の委員も反論できず
・岡田委員も「地滑りの専門家ではないのでわからないが」と説明はせず
それにもかかわらず島崎委員は、更なる調査という結論にしてしまいました。
国の手引き(注)に従えば、議論すべきは「活断層の可能性を否定できるか」一点にしぼるべきなのに、論理のすりかえが起こってしまったようです。
一方、これを指摘するマスメディアはなく、新聞の論調は、一見もっともらしい「委員全員が合意できるように調査続行」という島崎委員の言葉にのっています。運転したまま、住民の安全を犠牲にしたまま、調査のための調査が、しかも税金で続いていくことは、納得しがたいことです。
(注)手引きには「活断層であることが否定できなければ、活断層」と記載されている
「発電用原子炉施設の耐震安全性に関する安全審査の手引き」(2010.12.10)
1.3 耐震設計上考慮する活断層の認定
(1)耐震設計上考慮する活断層の認定については、調査結果の精度や信頼性を考慮し安全側の判断を行うこと。・・・(略)
(2)後期更新世以降の累積的な地殻変動が否定できず、適切な地殻変動モデルによっても、断層運動が原因であることが否定できない場合には、これらの原因となる耐震設計上考慮する活断層を適切に想定すること。
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