脱原発・エネルギーシフトに向けて
市民団体119団体が緊急声明:規制委の原子力ムラ人事の強行に抗議
規制委員会の原子力ムラ人事の強行を受け、119団体の賛同をいただき抗議声明を発出しました。
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【緊急声明】
法と民主主義の精神を踏みにじり、
「利用と規制の一体化」「原子力ムラの支配」「国民の信頼の失墜」を招く
規制委の原子力ムラ人事の強行に抗議
本日、原子力規制委員会が発足し、野田総理は、田中俊一・高度情報科学技術研究機構顧問(元日本原子力研究所副理事長)を委員長に、更田豊志日本原子力研究開発機構原子力基礎工学研究部門副部門長ら4人を委員にそれぞれ任命しました。
私たちは、この決定は、国民の声を無視し、法の精神を踏みにじり、福島原発事故の教訓から何も学ばないものとして、強く抗議します。
私たちは、多くの市民や弁護士、国会議員のみなさまとともに、今回の人事案について下記の問題点を訴えてきました。また、のべ5万筆を超える一般市民の署名を政府に5回にわたり届けました。政府からは何ら納得のいくお答えを頂いていません。
① 「利用と規制の分離」「国民の信頼の回復」「原子力ムラの影響力の排除」の原子力規制委員会設置法の趣旨を踏みにじるもの。それどころか、原子力事業者の委員への任命は、設置法法第7条第7項、7月3日付政府ガイドライン違反
② 無責任な原子力推進行政に加担してきた田中俊一氏などを抜擢
③ 田中俊一氏は、自主的避難への賠償に反対し、低線量被ばくのリスクを過小評価してきた。
この「総理任命」は、「法律に基づく」とされていますが、法の濫用にほかなりません。
事案は1か月も国会の議運にかけられていました。国会議員の批判・質問に政府が十分こたえることができず本会議にかけることができなかった状況です。
原子力規制委員会設置法附則第2条第5項に基づく総理による委員の任命は、あくまで、「国会の閉会又は衆議院の解散のために両議院の同意を得ることができないとき」です。今回のような状況下で、この規定を適用すべきではありません。いったん国会にかけられたのにもかかわらず、原子力非常事態宣言に関する原子力規制委員会設置法附則第2条第6項をもって国会の同意を先送りにすることは、さらに許されません。
このように内容もプロセスも法に抵触する原子力規制委員会に対して、私たちは全く正当性を見出すことができません。
さらに、初代原子力規制庁長官に、池田克彦前警視総監が就任しました。政府は、「緊急時対応の強化」と説明していますが、原子力災害は、人が引き起こす犯罪やテロなどの対応とは全く異なります。これは、解せない人事であるばかりでなく、市民運動の規制のためでないかという疑いすらいだかせるものです。
私たちはあらためてこれらの問題を提起します。とりわけ国会議員に対して、国会軽視のこの暴挙に反対し、規制委員会人事の事後承認を与えないことを求めます。
以上
国際環境NGO FoE Japan/福島老朽原発を考える会/原発を考える品川の女たち/プルトニウムなんていらないよ!東京/経産省前テントひろば/再稼働反対!全国アクション/福島原発事故緊急会議/首都圏反原発連合/美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会(美浜の会)/子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク/国際環境NGOグリーンピース・ジャパン/グリーン・アクション/eシフト(脱原発・新しいエネルギー政策を実現する会)/たんぽぽ舎/ふくしまの子ども達を救う会/怒髪天を衝く会/No Nukes Asia Actions/震災被災者支援コミュニティー富士の麓のうつくし村/九州住民ネットワーク/自然村 有限会社/日本山妙法寺/ふぇみん婦人民主クラブ/放射能のゴミはいらない!市民ネット・岐阜/平和・人権・環境を守る岐阜県市民の声/さよなら玄海原発の会・久留米/環境教育ふくおか/玄海原発プルサーマル裁判の会/「脱原発」を考える市民講座・四日市/さよなら原発・ぎふ/さよなら原発の会 中津川/足元から地球温暖化を考える市民ネットえどがわ/国連・憲法問題研究会/会津放射能情報センター/会津マスクワイア/研究所テオリア(準)/会津子どもクワイア/核のごみキャンペーン・中部/岩手有機農業研究会/平和と民主主義をめざす全国交歓会/原発八女ん会/原発はいらない東濃おかあちゃんの会/さよなら!志賀原発ネットワーク/みどりの未来・ふくしま/子供たちの未来を考える親の会/さよなら原発かながわ/津野山脱原発を考える会/虹とみどりの会/唯足舎/人権・平和ネットうべ/原発さよなら四国ネットワーク/DearChild/エネルギーシフトパレード/脱原発とうかい塾/放射能から子どもを守る岩手県南・宮城県北の会/島根原発増設反対運動/田布施町まちづくり研究会/地球の子ども新聞/宮崎の自然と未来を守る会/みらいアクション青森/瓦礫問題を考える会・福岡/原発と暮らしを考える会(神奈川県横浜市)/草の根の会・中津/鎌倉平和学習会/七番めの星/原発がこわい女たちの会/エコリレーかめおか/グリーン市民ネットワーク高知/アマナクニ/名前のない新聞/原発をなくし、自然エネルギーを推進する高知県民連絡会/<ノーモア南京>名古屋の会/時を見つめる会/さよなら原発東三河ネットワーク/ミチミチズム/プルトニウムフリーコミニケーション神奈川/新空港反対東灘区住民の会/神戸空港の中止を求める市民の会/暮らしの環境情報室/生活環境を考える洛北の会/放射性物質拡散NO!の会/子供たちの未来を考える親の会/アジェンダ・プロジェクト/「脱原発の日」実行委員会 Campaign for Nuclear-free Japan/原発廃炉で未来をひらこう会/「21世紀を愉しむ会」/大阪此花発!STOPがれき 近畿ネットワーク/NGO Globe サポーター危険学プロジェクト/ノーニュークス・アジアフォーラム・ジャパン/みどり福岡/「Fukushima ゴーシュセロの会」/特定非営利活動法人水泳NPO/こどもの未来を守る会/放射能問題を考える会/脱原発大分ネットワーク/いのち・未来 うべ/「さよなら原発」ステッカーの会/三陸の海を放射能から守る岩手の会/上五島住民新聞/東北アジア情報センター・広島/サヨナラ原発福井ネットワーク/三陸のさんま・わかめを愛する会/原発おことわり三重の会/脱原発国民の会/ストップ原発&再処理・意見広告の会/福井原発訴訟準備会/STOP原子力★関電包囲行動/とめよう原発関西ネットワーク/関西合同労働組合/バイバイ原発京都/5.3改憲阻止共同行動実行委員会/アジア開発銀行福岡NGOフォーラム/「平和への結集」をめざす市民の風/熊野の森ネットワーク・いちいがしの会/ストップ!放射能汚染ガレキ・関西ネットワーク/イマジン原発のない未来 kamakura parade/災害ガレキを考える多気の会/安心な健やか地域づくりをすすめる会/核の炎を憂うるイザナミの会/放射能から健康を守る女医の集い
(119団体)
連絡先:国際環境NGO FoE Japan 満田(みつた)/090-6142-1807
Tel: 03-6907-7217 Fax: 03-6907-7219