脱原発・エネルギーシフトに向けて
【開催報告】「福島県県民健康管理調査」に関するダイアローグ会合
7月27日の「福島県県民健康管理調査」に関する市民ダイアローグ会合についてのご報告です。
当日は、直前の呼びかけにも関わらず、50名以上もの市民・医師のみなさまにご参加いただき、3時間にわたり非常に活発な議論が展開されました。
朝日新聞および福島民友による報道
・県民健康調査の改善点を提言 福島で市民が意見交換(福島民友新聞) - Y!ニュース
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130728-00010002-minyu-l07
・県民健康調査 不信感認める(朝日新聞)
https://www.asahi.com/area/fukushima/articles/MTW1307280700001.html
福島県からは佐々恵一(福島県 保健福祉部 健康管理課課長)が出席しました。御礼申し上げます。
市民側からは、福島市在住の佐々木慶子さん、生活クラブの土山雄司さん、福島大学の荒木田岳さん、福島市在住の高橋誠子さん、郡山市の武本泰さん、フクロウの会の阪上武さん、ちくりん舎の青木一政さん、CRMSの清水さん、福島市在住の深田さんなどが参加しました。医師としては、小児科医の山田真さん、内科医の今田かおるさんが参加しました。そのほかにも、福島在住のお医者さんも複数参加して積極的に発言を頂きました。
前半は市民・医師側から下記のポイントについてプレゼンを行いました。
あいさつ…佐々木慶子さん
経緯・全体的な説明…満田夏花
1)詳細な血液検査・心電図・尿検査の必要性…阪上武さん
2)生活クラブ生協による調査について/情報公開…土山雄司さん
3)チェルノブイリ原発事故からの学び…青木一政さん
4)市民との対話の重要性…荒木田岳さん
5)医師の立場から…山田真さん、今田かおるさん
後半の質疑は別添の質問書に従って行いました。
※当日の開催概要はこちら>https://www.foejapan.org/energy/evt/130727.html
※質問書はこちら(PDF)
※提言書はこちら(PDF)
質疑ポイント (医師たちから):甲状腺検査の一次検査にやる気のある開業医をトレーニングをうけさせて参加させ、拠点を増やすべき。二次検査は専門医がやるべきだが、一次検査は研修をうければ一般の医師にも可能なのでは? (佐々課長):疑わしきをすべて二次検査にまわされて、それを福島医大が行うということになるとパンクしてしまい、同じことになってしまう。 (市民・医師から):血液検査や心電図などの検査を、避難区域からの避難者のみならず、県民全体に広げるべき (佐々課長) (市民たちから) ・チェルノブイリに学んでほしい。 ・いまは県民が県を信じていない。「事故との因果関係がない」ときめつければ、さらに不信が増殖する。検査内容を強化し、きちんと説明責任を果たすことによって、はじめて信頼は回復される。 (精神科医の方から) ・「心のケア」も問題。なんでもかんでも「放射能恐怖症」のせいにされてしまうことによって、かえって心の傷は深まるだろう。 (市民たちから) ・本来、支援法に基づき国が責任を負うべきだろう。福島県以外でも実施すべき。私たちも国に対して要請する。県からも要請してほしい。 ・もともと健康管理調査を国ではなく県がやるというのは、県が言い出したこと。そういう経緯はともかく、現在、県民健康管理調査を行っている県としての責任を果たすべき。 ・このようなダイアローグに出てきてくれたことに感謝。今後もでてきてほしい。また、県主催で開催してほしい。 |
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