現地レポート
緑化の経過レポート ダチンノール村・バイスグ村
村は半農半牧の生活です。この時期、村人は畑仕事に忙しい毎日を過ごしています。
なかには200ムー(約14ha)ほどの広い畑を持っている人もいます。家族でこの広さを運営するのはなかなか大変だと思います。種まきから草取りまで最も大切な作業が5月頃から始まるので、植樹作業はその前に集中して行いました。
この春植えた苗木はどうなっているでしょう?――植樹後の経過を報告します。
ダチンノール村では、4月に植えたポプラは、葉がたくさん伸びて元気な様子です。ゴールデンウィークに緑化隊もいっしょに植えたマツは、植樹後数回水遣りをし、その後さらにたくさん雨が降ったおかげで、みんな元気に育っています。
写真では見にくいですが寧条も根付いています (苗木の横に目印の枝を挿してある) |
6~7月、日本は梅雨の季節になりますが、毎年九州の西で梅雨前線が大きく北にふれることがあります。これが私たちの活動地域まで届くこともよくあります。今年、日本では北九州に豪雨が襲いました。現地でもたくさん雨が降っていたのです。
「家庭農牧場」支援で緑化を始めたバイスグ村のインチュエンさんの場所も順調です。植えた苗木の多くが根付き、葉を出しています。砂ばかりの場所で、どんなふうに緑が回復するのか注目していましたが、これなら期待できます。
続いて緑化隊もいっしょに植えたターバイラさんの場所です。ターバイラさんががんばりました。植樹前は、苗木が届いてから植えるまでの間、自宅裏庭の砂地に埋めて大事にしてくれていました。植えた後はまたひと工夫し、地上10cmほどを残しその上を切り落としたのです。苗木からの水分の蒸散をできるだけ少なくして、活着をよくしようというものです(一般的にはスタンプ植えといいます)。
まだ背は低いですが元気に育っているようです。緑化隊が植えたときは釣り竿のような苗木でしたね |
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