現地レポート
春の活動~緑化の経過 活動地からの報告
今年も春から、植樹作業や植えた苗の手入れ、柵の管理などをそれぞれの活動地で進めています。
緑化ツアーと家庭農牧場のレポートに続き、活動地の近況を報告します。
ダチンノール村は、3期地区で3年目の緑化活動です。凍った地面が融ける時期、今年は4月中旬に、まだ植えていない東側を開溝し、村人がポプラを植えました。ゴールデンウィークには緑化隊も参加、地元の小学生もいっしょに、マツや寧条を植えました。
去年やおととしに植えたポプラは、5月には葉をたくさんつけ始め、元気な様子がわかりました。マツもたくさん根付いています。しっかり根を張って、これからぐんと伸びると思います。
マツといえば、乾燥には強いが成長が遅いということがあり、以前は村人からはあまり歓迎されていませんでした。そこで、日本では広く知られている菌根菌や炭の効用で成長を促進させ、村人のイメージを改善したいと数年前から実験を始めました。条件を変え育てていた苗木100本あまりを苗畑から掘り取り、5月に3期地区に植えました。どんな結果が出るか楽しみです。
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緑化開始から4年が経った南ガラタシ村は、村人の熱心さが利いています。ポプラ列の間に畑を作り肥料をやったり、枯れ枝を苗木の根元に敷いて土の乾燥を防ぐなど、これまでいろいろな工夫が見られました。その結果、苗木は大きく元気に育っています。活動地とは別に、マツの苗を応援した村人は、自分の荒地にきれいに植えて大事に育てています。
再挑戦のヤミンアイリ村では、おととし植えたポプラが元気に育っています。緑化を始めたのは2006年でしたが、管理が悪く家畜の食害にあい、苗木がたくさん枯れました。その後、管理のよい南ガラタシ村を見学し、これをお手本に管理を見直しました。いまは家畜が入るようなことはなくなりました。
今年はまた違う場所にポプラを植えました。まわりに草が多く、砂が飛ぶ心配はありません。ただ、苗木は草に栄養を取られてしまうのか、6月になっても葉がほとんど出ていないのが心配です。
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最後はリャンサップ村、2008年に支援した住民の活動地です。村には小さな湖があり、そのすぐそばにできた砂漠での取り組みです。いまではポプラがだいぶ大きくなりました。マツもよく育っています。
けれど、大きな砂丘はまだ砂が流動していてポプラが砂に飲み込まれていました。こんなところでもニレは元気でした。乾燥に強いので、砂丘にもよく植えているのです。
この砂丘が緑に覆われるには、もう少し時間がかかるでしょうか?今後も経過を見ていきます。
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