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「世界ペンギンデーに考える!南極の自然と日本の役割」
極寒の地、南極。この地に1万種を超えるいきものが暮らしていること、人為的な影響をほとんど受けていない貴重な手つかずの自然が残されていること、ご存知ですか?
今、南極は深刻な自然環境変化の危機に直面しています。乱獲・漁獲量の拡大と気候変動影響です。
ペンギン、アザラシなど映像で紹介されることの多い動物たちの餌となる オキアミやメロ(銀ムツ)などの漁獲量が拡大しており、その資源量低下による生態系への影響が危惧されています。
南極は世界中の海洋循環の要でもあり、その変化は地球上のすべての気候に予測困難な影響を与えると考えられています。
国際社会においては、その貴重な生態系をはぐくむ南極海域に「海洋保護区」を制定し、持続可能な地球環境保全に貢献しようという議論が続けられています。その成果として、2016年には南極海域のロス海に世界最大規模の海洋保護区が制定されました。現在は、東南極海域、南極半島、およびウェッデル海域における海洋保護区制定について議論が継続されています。
この議論には日本政府も参画しており、日本が貢献できる役割はたくさんあります。ペンギンを愛でる世界ペンギンデーに、ペンギンさんの「食糧保障」と私たちの「未来」について考えてみませんか?奮ってご参加ください!
日 時 | 2018年4月25日(水)17:00~19:00 |
会 場 | 衆議院第一議員会館 第5会議室 >地図 (千代田区永田町2-2-1) ※入り口にて入館証をお受け取りください。 |
プログラム (予定) |
■ 講演1 ペンギンの未来が危ない! (上田一生さん/ペンギン会議・PSG委員) ■ 講演2 南極の海洋生態系と海洋生物資源の保存 (渡邉研太郞さん/国立極地研究所 国際・研究企画室 特任教授) 質疑応答 |
定 員 | 40名 |
参加費 | 無料 |
申込み | 申込みフォームよりお申込みください > 申込みフォーム(一般) > 申込みフォーム(サポーター) |
主催・ 問合せ |
国際環境NGO FoE Japan (info@foejapan.org / 03-6909-5983) |
協 力 | 南極南大洋連合(ASOC) |
【講師プロフィール】
●上田一生 東京都出身、目黒学院高等学校教諭。1987-89年、ペンギン研究者青柳昌宏氏に師事しペンギン基金研究員、90年にペンギン会議創設メンバー、以降ペンギン会議研究員、2006年以降マリンピアクラブ(マリンピア松島水族館の愛好会)代表。2016年よりIUCN・SSCのペンギン・スペシャリスト・グループ(PSG)メンバーとして活動中。 著書:『ペンギン図鑑』文渓堂/『ペンギンコレクション』平凡社、『ペンギンの世界』岩波新書/『ペンギンは歴史にもクチバシをはさむ』岩波書店 訳書:『ペンギンになった不思議な鳥』青柳昌宏と共訳 動物社/『ポッパーさんとペンギンファミリー』文渓堂/『ペンギン大百科』共訳・著 平凡社、『ペンギン救出大作戦』海洋工学研究所出版部 監修:『ペンギンに会いに行こう!』ペンギン・スタイル著、ソフトバンククリエイティブ 施設監修・資料提供等:東京都葛西臨海水族園ペンギン展示施設/神戸市立王子動物園ペンギン展示施設/横浜・八景島シーパラダイスペンギン展示施設/長崎ペンギン水族館/下関市立しものせき水族館海響館ペンギン展示施設/マリンピア松島水族館ペンギン展示施設/国立生物多様性資料館/愛媛県立自然史博物館(ペンギンの生態に関する展示) テレビ番組の監修・出演: TBS 「新世界紀行」 「わくわく動物ランド」 「どうぶつ奇想天外」 「ニュースキャスター」 NHK 「タモリのウォッチング」 「生きもの地球紀行」 「ダーウィンが来た!」 「今日の世界」 テレビ朝日 「緑の宇宙船地球号」 「世界自然遺産」 日本テレビ 「高校生クイズ」 「所さんの目がテン!」 等テレビ・ラジオの出演・監修・資料提供件数、合計750件以上 |
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●渡邉 研太郎 大学共同利用機関法人情報・システム研究機構 国立極地研究所 国際・研究企画室 特任教授 1952年 会津若松市生、東京都東久留米市在住。 東京大学大学院修士課程では浜名湖の赤潮を調査。1979年7月に同博士課程中退、同8月国立極地研究所助手に採用。1988年農学博士(東京大学)。助教授を経て2007年より教授。2018年3月定年退職。同年4月名誉教授。専門は海洋生態学。 日本南極地域観測には第22次隊(夏隊:1980/81年)より参加。第24次隊越冬中(1982/84年)の海氷下潜水を含む調査、解析による、昭和基地周辺のアイスアルジー(海氷中に繁茂する微細藻類)の研究で農学博士授与。南極観測隊には夏隊3回、越冬隊4回参加。うち第41・46次隊の2回越冬隊長兼副隊長。最後に参加した第54次隊(2012/13年)では観測隊長兼夏隊長を務めたほか、2010年の我が国最初の南極条約に基づく査察に参加。中国、オーストラリアの南極観測隊にも参加。 第35次越冬後から南極条約協議国会議(ATCM)日本代表団に参加し、環境保護議定書批准作業にも専門家として参画。南極海洋生物資源保存条約(CCAMLR)の年次会合にも日本代表団員として参加。研究所では2017年9月まで国際企画室長として外国の研究所・大学等の研究機関との研究協力協定等の締結作業、共同研究の枠組み調整等をおこなったほか、南極医学研究のコーディネーターも務めた。 主な著書:南極観測隊のしごと—観測隊員の選考から暮らしまで(共著)極地研ライブラリー・成山堂(2014)、南極海—氷の海の生態系(分担執筆)東海大学出版会(2013)、南極大図鑑(分担執筆)小学館(2006)、南極・北極の百科事典、国立極地研究所編(共著)丸善(2004)、北極と南極の100不思議(共著)東京書籍(2003) (参考URL: https://researchmap.jp/read0076271) |