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フィリピン・サンロケダム
フィリピン北部・台風被災地への寄付のお願い
>募金の方法(振込先等)はこちら
日本でも各地で地震・豪雨・台風と大きな災害が続いている最中ですが、報道等でも伝えられているとおり、9月14~15日にかけて今年最強と言われた台風22号がフィリピン北部を直撃し、ルソン島北部を中心に甚大な被害が出ています。フィリピン政府の発表によれば、9月20日時点での死亡者は、山岳地帯コルディリェラ地方だけで79名、不明者も依然50名にのぼっており、1週間経った今も捜索活動が続けられています。ルソン島北部は米、野菜などの主要な産地でもあり、農業への打撃も深刻です(報道によれば、2億5,000万米ドル以上の作物被害)。
現地NGOからの写真:フィリピン北部コルディリェラ地方ベンゲット州イトゴン町の台風被災地の様子
今回、最も多くの死亡者が出たコルディリェラ地方ベンゲット州イトゴン町では、小規模採掘者が土砂崩れの犠牲になりました。鉱山会社によって、100年近く金の大規模採掘が行なわれてきた現場では、地盤が緩むなど、豪雨などによって土砂崩れが起きやすくなっています。気候変動による極端な豪雨やより勢力の強い台風によって、今後も、フィリピンの多くの鉱山開発現場で同様の悲劇が繰り返されることが懸念されています。
土砂崩れや河川の氾濫で道路や橋が寸断され、孤立しているコミュニティーも依然多く残されています。FoE Japanが現地住民・NGOと長年問題に取り組んでいた「サンロケ多目的ダム」上流の先住民族イバロイの村イトゴン町ダルピリップでも、私たちがスタディツアーなどで幾度となく訪問したタブー集落へ通じる橋が流されてしまい、緊急支援を必要としているとのことでした。
コルディリェラ地方のNGO(Cordillera Peoples Alliance:CPA。コルディリェラ人民連合)によれば、地元の複数のNGOですでにネットワークを形成し、今回の台風被災者への救援物資の支給を開始しているとのことで、広く世界に緊急支援を呼びかけています。
現地NGOからの写真:現地NGOによる台風被災者への救援物資の準備・配給の様子
同NGOネットワークを通じて、まずは、ベンゲット州イトゴン町で、政府の救援物資が十分に届いていない村々に対して優先的に食料・水・医薬品・衣料等の供給を行ない、医師・看護師も同行するメディカル・ミッションが予定されています。また、コルディリェラ地方で被害を受けた他州他町からも支援要請がきているため、中・長期的にも、救援物資の支給、被災家屋の修復、農業・灌漑施設の修復、生計回復支援等の支援を進めていく計画です。
ルソン島北部コルディリェラ地方の被災者の方々を支援する現地NGOの呼びかけに応じ、FoE Japanでも募金活動を開始することに致しました。日本の皆さまからのご支援をどうぞよろしくお願い致します。
募金方法は以下の通りです。
●FoE Japanへの振込
注:フィリピンの団体へ寄付するため、寄付控除の対象にはなりませんので、ご了承下さい。
*郵便振替
郵便振替口:00130-2-68026 口座名:FoE Japan
郵便局備付の払込取扱票をお使いください。
通信欄に、「フィリピン北部被災寄付」とご明記の上、住所、氏名をお忘れなくご記入ください。
*銀行振込
振込先:城南信用金庫 高円寺支店 普通358434 エフ・オー・イー・ジャパン
送金後、確認のために、下記連絡先までお知らせください。
お問合せ: 国際環境NGO FoE Japan 担当:波多江(hatae@foejapan.org)
※FoE Japanも後援するセミナー(開催地:東京)で、コルディリェラ人民連合(CPA)代表ウィンデル・ボリンジェットさんがフィリピンの人権問題について、先住民族の視点からお話しします。こちらも、奮ってご参加ください。セミナーの詳細は以下をご覧下さい。
【PRIME共催公開セミナー】
フィリピン:ドゥテルテ政権下での人権状況 ―先住民族の視点から―
日時: 2018年10月18日(木)18:00~20:00
場所: 明治学院大学白金校舎本館8階81会議室
お問い合わせ: 明治学院大学国際平和研究所(PRIME)
TEL:03-5421-5652 FAX:03-5421-5653
E-mail:prime@prime.meijigakuin.ac.jp
URL:https://www.meijigakuin.ac.jp/~prime/