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フィリピン・ボホール灌漑事業
復興に向けて―フィリピン中部地震・台風被災地からの報告
フィリピン中部地震・台風被災地への暖かいご支援、ありがとうございます。
前回の報告に続き、現地NGOの復興に向けた取り組みを報告します。
日本からの寄付を受けたボホールの農民団体とNGOは、被害が最も大きいマリボホック町のタニブガン農民組織
(Tinibgan Farmers Organization = TFO)を中心に復興支援を進めることを決めました。
この復興支援は、「Project:Alayon ! = お互いに助け合おう」と命名されました。
TFOと現地NGOは、被害の大きさなどを考慮し、まず32世帯に復興支援を行なうことを決定、家屋の建築・修繕に必要な資材を購入しました。現在、家屋の建築・修繕作業を皆で助け合いながら続けています。
屋根の修繕作業 |
家屋の建設作業 |
資材を運んできたボランティアの子ども |
被災後の仮家(手前)と新しく建てた家(奥) |
クリスマスが近づくこの時期は、毎年あざやかなライトが家々に飾られますが、今年は電気の利用を控えるよう政府から通知が出されています。隣のレイテ島では停電が続いている村が多くあり、レイテからの配電に頼るボホールも、まだ一部地域でローテーションによる配電が続いているためです。
それでも、子どもたちがクリスマスを楽しく迎えられるよう、現地NGOは、精神的なトラウマを抱える子どもたちへのカウンセリング兼レクリエーション・プログラムも計画中です。
「復興には非常に長い時間がかかります。専門家も指摘するように、この段階ではたいていの場合、政府の支援が不十分になり、被災者は自力で立ち向かうことを余儀なくされます。日本の皆さんの支援に感謝します」(現地NGO「Women's Development Cente」スタッフ)
修繕が必要な家屋はまだ残っており、今後も「Project: Alayon!」は継続される予定です。
今後、修繕が必要な家屋 |
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今後、修繕が必要な家屋 |
修繕の完了した家屋 |
繰り返しになりますが、皆さまの暖かいご支援、本当にありがとうございます。
引き続き、現場の情報を報告させていただきます。
FoE Japan
波多江 秀枝
◎関連情報
>フィリピン中部地震・台風被災地寄付のお礼と現地報告(2013.12.04)
>フィリピン中部地震・台風被災地への寄付のお願い(2013.11.15)
>フィリピン・ボホール灌漑事業