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フィリピン・ボホール灌漑事業
ボホール灌漑事業 現地NGO・住民組織がJICA調査について要望書を提出
2010年5月19日
日本の援助で進められたフィリピンのボホール灌漑事業について、5月16日、
現地NGOのネットワーク「KINABUHI(キナブヒ:生活と環境のための中部ビサヤ地域住民ネットワーク)」から
国際協力機構(JICA)に対し、JICAが現地調査のために派遣するコンサルタントとのヒアリングを要望する書簡が提出されました。
同要望書ではJICAに対し、以下の要望がなされています。
・ | JICAがALMABIPDA(ピラーダムの犠牲になった農民連合)によって代表される影響住民の声を聴くこと。 また、カパヤスおよびバヨガンダムの地域における農民の声を聴くこと。そうしたヒアリングをKINABUHIの同席の下で行なうこと。 |
・ | 整地作業によって、今日まで生産性が無くなったままの損害を受けた土地に関し、 JICAが現場での調査を行なうこと。また、犠牲者ら本人と直接話をすること。 |
・ | 水供給サービスの最も行き届いていない/灌漑用水が不十分な灌漑組合(IA)に関し、JICAが現場での調査を行なうこと。また、当該農民ら本人と直接話をすること。 |
●現地NGOネットワークからの要望書の全文(和訳)はこちら
●現地の住民組織であるALMABIPDA(※)からも、5月18日付けで同様のレターがJICAに提出されました。
※ピラーダムの犠牲になった農民連合
現地の住民組織からの要望書の全文(和訳)はこちら
●同事業に関するJICAの現地調査については、先日、日本のNGOからも共同意見書が提出され、同事業の問題
を長年訴えてきた現地住民・NGOへの聞き取りを行なうようJICAに求めています。JICAがこうした国内外からの意
見・要望を踏まえ、同事業の問題の解決につながる有意義な調査を進めることが期待されます。
> ボホール灌漑事業の詳細な情報はこちら