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日本の政府開発援助(ODA)
シリーズ 市民が見直す政府開発援助(ODA)
ダム問題を訴える住民(タイ) |
政権が変わり様々な変化が起こるなか、今まで聖域とされてきた政府開発援助(ODA)も事業仕分けの俎上に上がり注目を集めています。
外務省が進めるODA見直し、その中間とりまとめでは、これまでのODAが「東アジア地域は『開発』を通じて安定と成長を実現」「日本外交の重要な手段として成功」と、プラス評価を前面に打ち出しました。一方、NGOや市民社会は、援助による様々な環境・社会問題を提起してきましたが、今回の見直しに十分に反映されているとは言えません。
シリーズ「市民が見直すODA」では、市民社会の働きかけによって、ODA事業による環境社会影響を防ぐため、どのような試みがなされてきたか?その結果何が生まれているか?ということを振り返り、あるべき援助の姿についてみなさんと考えていきたいと思います。
第1回 7月14日 コトパンジャンダム訴訟から見るODAの環境社会配慮と法的責任 (終了)
第2回 9月21日 "環境事業"の落とし穴:タイ汚水処理施設とマレーシアの巨大導水事業
第3回 10月中旬 「貧困削減」の虚構:ラオスナムトゥン2ダム(仮題)
第4回 11月中旬 市民から見たODAの問題を振り返る(仮題)
第2回 "環境事業"の落とし穴:タイ汚水処理施設とマレーシアの巨大導水事業
サムットプラカン汚水処理プロジェクト(タイ)は、「環境ODA」として日本やアジア開発銀行から資金が供与されましたが、住民の強い反対で中止に追い込まれました。環境や住民生活への影響、住民参加の欠如など多くの問題が指摘され、現地政治家の汚職も明らかとなるなど、ODA供与に関して様々な教訓を得ることのできる事例です。
パハン・スランゴール導水事業(マレーシア)は、820億4000万円もの巨額の円借款を供与する「環境案件」ですが、現地では事業の必要性自体を問う声、森林保護区の撤回など生態系への影響、また先住民族の移転に関する懸念が指摘されてきました。「ODAは誰のためにあるのか」といった問いを私たちに投げかけてくれます。
【講師】
福田健治(弁護士、ニューヨーク州弁護士、特定非営利活動法人メコン・ウォッチ副代表理事)
渡辺瑛莉(FoE Japan 開発金融と環境プログラム担当)
日時 | 2010年 9月21日(火)18:30~20:30 |
場所 | 環境パートナーシップオフィス(EPO)会議室 >地図 東京都渋谷区神宮前5-53-67 コスモス青山B2F TEL:03-3406-5180 |
参加費 | 500円(主催・協力団体会員無料) |
申込み | 下記をE-mail(event@mekongwatch.org)までご連絡ください。 ・ご氏名 ・ご所属 ・E-Mailアドレス ・会員/会員以外の別 |
問合せ | メコン・ウォッチ(担当:木口) Tel: 03-3832-5034 Fax: 03-3832-5039 Email: info@mekongwatch.org |
主催 | FoE Japan、メコン・ウォッチ |
協力 | 地球・人間環境フォーラム |