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スターバックスキャンペーン
スタバウォッチャー2009
全国164店舗でマグ提供実施状況を調査 「マグ率」は42%に上昇
鴨川を眺めながらマグで抹茶ティーラテを (京都三条大橋店で) |
FoE Japanは、廃棄物の発生抑制のポテンシャルの大きい分野であるファストフード、コーヒーショップチェーンの中で、特に成長著しく、影響力の大きいスターバックスコーヒーに対して、店内では使い捨て容器でなくマグなどのリユース容器で提供するよう、多くのユーザーとともに働きかけるキャンペーンを行ってきました。これまで、キャンペーンの様々な取り組みや同社との話し合いを重ねながら、店舗での変化を見守ってきました。
そのリユース推進の進捗状況を確認するために、2009年秋、全国の店舗を対象に、店内でのホットドリンク提供におけるマグの使用状況を調査しました。
全店舗数の約2割にあたる164店舗のデータを収集し、より正確に実施状況を把握するとともに、現場オペレーションの方法や地域による傾向分析を行いました。調査した店舗の約4割が、ホットドリンクを原則マグで提供しており、4年前の調査に比べて、さらにマグの利用が進んでいることを確認しました。
調査概要
調査期間: 2009年10月1日~11月30日
調査対象: 全国のスターバックスコーヒー店舗(約870店)
調査参加者: スターバックスコーヒー利用者35名
調査方法: 調査員が、各自任意のスターバックスコーヒー店舗に客として行き、ホットドリンク(本日のコーヒー、紅茶以外)を店内で注文、提供された容器と注文の際の店員の声かけ内容を報告。
調査結果概要
調査店舗数 ・・・164店舗(全国店舗数の約2割)
のべ調査データ数 ・・・185(2回以上調査の店舗20店舗)
マグで提供した店舗数 ・・・69店舗 (「マグ率」42%)
■都道府県別調査店舗数および提供容器
都道府県 | マグカップ (純店舗数) |
紙コップ (純店舗数) |
総計 (純店舗数) |
総計 (のべ店舗数) |
群馬 | 3 | 5 | 8 | 8 |
茨城 | 2 | 1 | 3 | 3 |
千葉 | 1 | 1 | 2 | 2 |
埼玉 | 1.5 | 2.5 | 4 | 5 |
東京 | 31 | 48 | 79 | 95 |
神奈川 | 7.5 | 7.5 | 15 | 16 |
新潟 | 1 | 0 | 1 | 1 |
静岡 | 6 | 1 | 7 | 8 |
愛知 | 10 | 3 | 13 | 14 |
奈良 | 1 | 1 | 2 | 2 |
京都 | 2 | 0 | 2 | 2 |
大阪 | 0 | 16 | 16 | 16 |
兵庫 | 1 | 2 | 3 | 3 |
香川 | 0 | 4 | 4 | 4 |
愛媛 | 1 | 1 | 2 | 3 |
高知 | 0 | 1 | 1 | 1 |
熊本 | 1 | 1 | 2 | 2 |
総計 | 69 | 95 | 164 | 185 |
※注 複数回調査の店舗については、マグカップ、紙コップの店舗数を調査回数で割って算出しています。
例えば、ある店舗で調査1回目にマグカップ、調査2回目に紙コップだった場合、
「マグカップ0.5店舗 紙コップ0.5店舗」とします。
調査2回ともマグカップだった場合、「マグカップ1店舗」とします。
■注文時の質問と提供容器
注文時の質問 | マグカップ (のべ) |
紙コップ (のべ) |
総計 (のべ) |
何も聞かれなかった | 2 | 65 | 67 |
店内かどうかだけ聞かれた | 6 | 39 | 45 |
店内かどうかと、マグでよいかを聞かれた | 50 | 0 |
50 |
店内かどうかと、マグか紙のどちらがよいか を聞かれた |
21 | 0 |
21 |
その他 | 1 | 1 | 2 |
総計 | 80 | 105 | 185 |
■詳細な報告はこちら
>調査結果概要・分析
>都道府県別/調査店舗/提供容器
>調査結果データ(すべての調査項目)
※注: この調査結果ファイルの内容は、調査期間中に調査員が任意で来店した際の対応結果を示すものであり、必ずしも各店舗の常時のサービス状況を示すものではありません。
さらなる変化に期待
今回の調査には、多くのスターバックスコーヒー愛用者が調査員として参加しました。「積極的にマグで提供している店は、コーヒーの入れ方も上手」などの感想が寄せられました。調査員たちは、今回の調査データが、同社のさらなるリユース推進の取組みの一助となることを願っています。
同社広報部によると、2009年度より、リユースの推進をより強化しているとのことで、その成果が、今回の「マグ率」向上にも現れてきたといえるでしょう。
FoE Japanは、今回の調査結果とともに、「2010年度以降のマグ率の野心的な目標設定」と「アイスドリンク用のリユース対応」を求めるメッセージを同社に届けました。
スタバ愛用者の皆さん、「店内ではおいしくマグで」が、スタバのスタンダードになるように期待して、引き続き働きかけていきましょう。
全店舗にマグ推進を求めて「寒中お見舞い」
今回の調査結果を、各店舗の店長や店員の皆さんにも確認いただき、さらなるマグ使用を推進していただくために、2010年2月2日、全864店舗に
「寒中見舞い」はがきをお送りしました。
すでにマグを使用している店舗には励みに、まだのところには刺激になれば幸いです。
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(はがきのテキスト)
スターバックスコーヒージャパン 各店 店長・パートナーのみなさま
寒い冬はマグで飲むおいしいコーヒーに心も体も温まります。
この度、スタバ愛用者有志が、全国164店舗で、ホットドリンク注文時のマグの使用状況を調査いたしました。
調査結果は本社に提出し、以下のウェブサイトでも公開しております。
https://www.foejapan.org
貴店におかれましてもより一層のマグ利用の推進を期待しております。
2010年1月
国際環境 NGO FoE Japan
スタバ・ウォッチャー2009 一同