FoEインターナショナルプレスリリース:COP30 - フェアシェア(公平な分配)、国際連帯、そして誤った解決策に終止符を!
COP30開催に合わせ、FoEインターナショナルは以下のプレスリリースを発表しました。原文はこちら。
COP期間中には、世界各国の市民社会団体や先住民族、ユースなどが集まるピープルズ・サミットが予定されています。

COP30 フェアシェア(公平な分配)、国際連帯、そして誤った解決策に終止符を!
2025年11月10日(ブラジル時間)
国連気候変動枠組条約(UNFCCC)の締約国会議(COP30)が、ブラジルのベレンで正式に開幕しました。FoE Internationalは、ブラジル各地から、また世界各地から集まった社会・環境運動の仲間とともに「ピープルズ・サミット」に集まり、誤った解決策を拒否し、富裕国(先進国)が自らの公正な責任を果たすよう確保し、巨大な汚染企業を排除し、そして国際的な連帯を示すことを訴えます。
FoE インターナショナルのコーディネーターKirtana Chandrasekaranは以下のようにコメントしました。
「パリ協定から10年が経ちました。しかし、富裕国(先進国)は(自らの責任に見合った)気候変動対策をまったく実施することができていません。気候正義とは、グローバル・ノース(先進国)がいち早く排出を削減し、さらにグローバル・サウス(途上国)に対しては、負債を生み出さない、公的な資金を提供することを意味します。また、気候正義とは、地域社会が主導する“真の解決策”に耳を傾けることでもあるのです。地球規模の不正義を目の前にして、私たちは数万人規模で、さまざまな社会運動の垣根を越えて集まり、この“真の解決策”をピープルズ・サミットで力強く訴えていきます。」
FoEブラジルのEduardo Raguseは、以下のようにコメントしました。
「富裕国は誤った解決策の陰に隠れて、真の行動を先延ばしにしています。私たちを気候危機の最前線へとさらに追い詰めながら、採掘と搾取のサイクルを固定する炭素市場のような誤った解決策を推進する動きです。数日前に開催されたリーダーズ・サミットで「トロピカル・フォレスト・フォーエバー・ファシリティ(TFFF)」が発足しました。しかしこの仕組みは、人々よりも利益を優先し、自然の金融化を促進し、グローバル・サウスの債務をさらに深めるものです。」
COP30全体に広がり続けているこれらの誤った解決策を推進しているのは、石油・ガス生産の約60%を占める企業を代表する5,350人以上の化石燃料ロビイストたちです。
FoEアフリカのNerisha Baldevuは、以下のようにコメントしました。
「人々は自らの命を守るために闘い、企業権力がもたらす圧倒的な現実に直面しながら正義を求めています。企業が意思決定の場に居座る一方で、地域社会が脇に追いやられているこの状況の、一体どこに正義があるのでしょうか?私たちは巨大な汚染企業を追い出さなければなりません。そうでなければ、COPのプロセスに希望はありません。」
FoEパレスチナ(PENGON)のJamal Jumaは、以下のようにコメントしました。
「パレスチナで進行中のイスラエルによるジェノサイドに加担しているまさにその企業が、COP30の会場を歩き回っています。化石燃料産業から農業関連産業まで、彼らはまた、気候危機を加速させ、地域社会を危機の最前線に追いやっている企業でもあります。気候危機を終わらせるための行動を拒んでいる同じ国家が、パレスチナの人々に対するジェノサイドにも加担し続けています。アマゾンからパレスチナまで、私たちは最も影響を受けている人々との国際的な連帯、企業の権力や国家の加担に対する団結した闘い、そして気候正義を必要としています。これらこそが、私たちが今度のピープルズ・サミットで得たいと思っていることです」
現地連絡先:
Ghislaine Fandel // ghislaine@foei.org // @FoEint // In Belém 8-23 November