「CCS 夢の気候変動対策?その落とし穴とは」動画を2本公開しました!

気候危機の影響が深刻になり、脱炭素化が急がれる中、 「炭素回収貯留(CCS)」という技術が注目されています。CCSとは、製油所や発電所、工場などから出るCO2を分離・回収し、地中に貯める技術です。日本では千葉県を含む数箇所で実施可能性調査が行われていますが、国内での貯留可能性が低いことから、回収したCO2を液化し海外へと輸送することも計画されています。
しかし、CCSには課題がたくさんあります。
- 莫大なコスト
- むしろ化石燃料の利用を長引かせ、気候変動対策にならない
- 環境への悪影響
- 地域社会への悪影響
- 長期のモニタリングを必要とする
CCSが抱えるこれらの課題をアニメーションでわかりやすく説明しました。
パート1を見る
パート2では、日本のCCS政策の問題や、個別のCCS事業に焦点を当てて紹介しています。
日本は2030年までのCCS事業化を見据え、2024年にCCS事業法を国会で成立させましたが、CCS事業は周辺環境に大きな影響をもたらすにもかかわらず、この法律では環境影響評価が義務化されていません。
9つのCCS事業が先行事業として選定され調査が進んでいます。そのうちの一つ、首都圏CCS事業は、房総半島に80キロにおよぶパイプラインを通し、内房からCO2を運んで九十九里浜沖に埋める計画です。9つの事業の中には海外にCO2を運んで捨てる計画も!ぜひパート2をご覧ください。