緊急オンライン報告会:街中に持ち込まれ始めたリニア有害残土

開発と人権2025.7.24

リニア中央新幹線のトンネル工事からは、東京ドーム50杯分もの残土が発生し、処分先の確保が課題となっています。特に、ヒ素やフッ素等、健康や環境に影響を及ぼす重金属を含む有害残土(要対策土)は、慎重な処分方法が求められます。

2025年6月9日、長野県飯田市において、リニア橋脚の基礎の資材として、近隣の大鹿村のリニアトンネル工事で発生した有害残土の活用が始まりました。周辺は住宅街であり、住民はコンクリート劣化や災害等で有害物質が漏れるリスクと隣り合わせの生活を強いられます。有害残土は3本の橋脚の基礎に活用される計画であり、反対運動を続ける住民は、まだ搬入されていない残りの2本への活用を阻止したいと訴えます。

また、今回の飯田市の有害残土の「活用」は、今後のリニア沿線や全国各地の新幹線建設、高速道路建設等で発生する有害残土の処理に影響を及ぼしかねません。有害残土の拡散、公共事業等への活用は、汚染拡大のリスクを高めます。

今回の緊急オンライン報告会では、飯田市内に持ち込まれている有害残土のリスクについて、現地の住民から報告します。

日時2025年 7月12日(土) 14:00~15:30
開催方法オンライン(ZOOM)※インターネット環境、スピーカーやヘッドセット等が必用です。
参加費無料
共催リニアから自然と生活環境を守る沿線住民の会、FoE Japan
申し込みhttps://us02web.zoom.us/meeting/register/gOybFpDWRjOfKjSvPcTymQ
報告リニアから自然と生活環境を守る沿線住民の会
(1) 長野県飯田市にリニア有害残土がもちこまれた経緯
(2) 街中に持ち込まれる有害残土のリスク
(3)  住民運動

※本報告会は、高木仁三郎市民科学基金の助成を受けて実施します。 

      

 

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