【ウェビナー】JERA武豊火力発電所の爆発事故から考える、石炭火力へのバイオマス混焼
今年1月31日、JERA武豊石炭火力発電所(愛知県)で火災・爆発事故が発生しました。
ボイラー室付近が爆発し、建屋から黒煙が上がりベルトコンベアに延焼、倉庫に近い隣の建物にも燃え移りました。火は約5時間にわたって燃え続けました。
この発電所はバイオマス燃料(木質ペレット)の混焼を行っており、爆発事故はベルトコンベアで木質ペレットを運んでいる際に発生しました。JERAは、原因解明と再発防止に取り組むとしていますが、住民の疑問には十分に答えるものとなっていません(詳しくはこちら)。
また、現在バイオマス発電は「カーボンニュートラル」とされ、さまざまな公的インセンティブによって推進されています。しかし、バイオマス発電は、燃焼時において実際にはCO2が発生しており、さらに、木材燃焼時の発生エネルギーあたりのCO2発生量は、石炭よりも高くなっています。木質ペレットなどの燃料生産過程が森林減少・劣化の原因となり、森林や土壌に貯留した大量の炭素が大気中に放出されてしまうケースもあります。したがって、バイオマス発電や石炭火力へのバイオマス燃料の混焼は、「気候変動対策」とはいえません。1
本ウェビナーでは、改めて、石炭火力へのバイオマス燃料の混焼の問題点を整理するとともに、武豊石炭火力発電所問題について活動してきた住民の方から、発電所の周辺状況や背景、そして事故当時の様子についてお話しいただきます。そして、事故後の事業者や政府の対応について、報告します。
【主催】国際環境NGO FoE Japan
【協力】NPO法人気候ネットワーク、武豊町の環境問題を考える会
【問い合わせ先】TEL: 03-6909-5983(FoE Japan)/ E-mail: info@foejapan.org
- FoE Japan「バイオマス発電の7つの不都合な真実」2022年6月公表 ↩︎
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