緊急オンラインセミナー:リニアで水が消える!!~沿線各地で水枯れ~

開発と人権2024.6.18

岐阜県瑞浪市大湫町では、今年2月頃より、リニア工事を原因として、井戸や水源、溜め池等14ヶ所で水の枯渇や水位の低下が確認されています。大湫町には、リニア岐阜県駅予定地から愛知方面に向かう日吉トンネルが掘られます。水枯れは、集落近くで行われていたトンネル工事の湧水が原因と考えられています。これから農繁期を迎える時期です。田んぼや畑等、農業への影響が心配されています。

今回、瑞浪の水枯れは大きく報道されて注目されていますが、リニア工事による地下水や水源への影響は沿線各地で起こりうることです。実際に、山梨の実験線建設工事の頃から水枯れが生じています。長野県でも、豊丘村や大鹿村において井戸の枯渇や井戸の水位低下が確認されています。静岡県は、2014年の環境影響評価の段階からトンネル工事による大井川の減水リスクに懸念を示し、未だ解決策が見つかっていない状態での着工を認めていません。

瑞浪では、JR東海は代替井戸や補償を行うとしていますが、限定的な対応策では環境変化は避けられません。地域環境、生態系、農業、産業、暮らし、文化の要となる水を失う影響は計り知れません。今になって沿線の自治体に動揺が広がっているようですが、工事を受け入れ、推進してきた自治体は、認識の甘さや責任を問われるべきでしょう。

本セミナーでは、フリージャーナリストの井澤宏明さんから瑞浪市の水枯れについてお話を聞き、また同じくフリージャーナリストの樫田秀樹さんから、実験線をはじめ沿線各地の水枯れの実態やリスクについてお話をお聞きします。

【日時】2024 年5月30 日(木)19:00~20:30  ※本セミナーは終了しました。

【開催方法】オンライン会議システムzoomを使用 ※ご参加には、パソコン、タブレット、またはスマートフォン等とインターネット環境が必要です。

【参加費】無料

【主催・問合せ】 FoE Japan

※本事業は、パタゴニア環境助成金プログラムの助成を受けて実施します。

〈プログラム/資料〉※資料の無断転載、無断加工はご遠慮ください。使用希望の方はFoE Japanまでお問い合わせください。

1.岐阜県瑞浪市大湫町からの報告 井澤 宏明氏(フリージャーナリスト)  資料

2.水を枯渇させるのは誰か 樫田 秀樹氏(フリージャーナリスト) 資料

3.質疑応答

〈講演者プロフィール〉

井澤 宏明氏: フリージャーナリスト。岐阜県在住。元読売新聞記者。共著に「『表現の不自由展』で何があったのか」「リニアはなぜ失敗したか」(いずれも緑風出版)。子育て生活情報誌「にらめっこ」http://niramekko.com/web/で「夢か悪夢かリニアが通る!」を連載中。月刊環境情報誌「グローバルネット」(地球・人間環境フォーラム)で「"夢の超特急"リニア沿線からの報告」を隔月連載。

樫田 秀樹 氏: フリージャーナリスト。大手メディアの報道ではこぼれ落ちる、その地域に生きる人たちの声を丹念に拾い上げることを大切にしながら、環境問題や社会問題を扱う。リニア中央新幹線については1999年から20年間にわたって取材。著書「悪夢の超特急 リニア中央新幹線」は2015年度JCJ(日本ジャーナリスト会議)賞を受賞。

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