気候変動による損失と被害 インドネシア
FoE Japanは2007年にジャワ島農村部、沿岸部において気候変動がどのように人々の生活に影響を与えているかを調査し、その後適応プロジェクトを始めました。
農村地ではアグロフォレストリープロジェクトによる水源の保全と零細農家の収入安定化を促進し、 沿岸部の漁村では、マングローブ保全プロジェクトにより沿岸部の浸食防止とエコツーリズムの導入による代替生計手段創出を支援してきました。
しかし、この期間にインドネシアの気候変動影響はますます深刻化し、多くの地域・分野で被害を及ぼすようになりました。
中部ジャワ州プカロンガン市のバンドゥンガン村では、2006年まで稲作やジャスミン畑として使われていた農地が、たった数年間の間に海水に浸かってしまいました。
行政は代替生計手段として養殖業への転換を促進しますが、数年間収入源を失っていた元農家にとって、 初期投資や継続的なメンテナンスコストの高い養殖業を始めることには躊躇いがあります。 また農村コミュニティと漁村コミュニティでは働き方や考え方にも違いがあり、住民たちはこの急速な環境の変化に戸惑うばかりです。
さらに、家屋や生活道路も浸水し、衛生環境の悪化が心配されています。
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人々の声
気候変動の影響を受けるインドネシアの人々の声を可視化するため、FoE Japanは証言を集め、映像に記録しました。
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