COP23フィジー会議~気候資金や拡大する損失と被害への対策で進展見られず先進国の責任が問われたCOP

気候変動
2017年11月

気候変動枠組み条約第23回締約国会議(COP23)が、11月6日から18日までドイツ・ボンで開催。
開催国はドイツですが、会議の議長国はフィジー。初めて島嶼国が議長国ということでも注目されていました。
フィジーなどの島嶼国は、海面上昇や巨大台風など様々な異常気象の影響を特に大きく受けるため、気候変動のフロントラインとも言われています。今回のCOPは、気候変動の緩和や適応だけでなく、気候変動による「損失と被害(ロス&ダメージ)」にもしっかりと焦点をあてた「ロスダメCOP」になるかどうかも注目されていました。

COP23への期待

また日本は、先進国としての気候変動への歴史的責任があるにも関わらず、以前もっとも温室効果ガスを排出する石炭火力発電に積極的に融資や投資を進めているとして、途上国・先進国両方の市民社会から強い非難をあび、現地でもアクションが行われました。

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一方交渉の場においても、期待された気候資金や損失と被害に関する交渉に進展は見られず。農業やジェンダーなどのテーマでは進展が見られ、パリ協定のルールブックづくりについてもある一定の進展は見られましたが、とくに期待されていた損失と被害については結果を出すことなくおわりました。

COP23フィジー会議、気候資金や拡大する損失と被害への対策で進展見られず、先進国の責任が問われたCOP

>FoEJapanによるCOP23リフレクション、PDFバージョンはこちら

FoE Japanは引き続き、気候変動による損失と被害への支援、先進国の野心の引き上げ、気候資金について今後も引き続き取り組み、提言を続けていきます。

 

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