原発に向き合う世界と私たち

2011年3月11日、東日本大震災にともない発生した東京電力福島第一原子力発電所の事故は、私たちの生活を大きく変えてしまいました。

放射能汚染により周辺住民の生活、産業に重大な影響をもたらし、チェルノブイリ事故と同じレベル７と判定される非常事態が続いています。

「絶対安全」「低コスト」「クリーンで環境にやさしい」原発に関するすべての神話が崩れ去ったいまこそ、私たちは脱原発・持続可能なエネルギー政策に向けた行動を起こすときではないでしょうか。

FoE Japanはかねてから、原発を利用しなくてもよい低エネルギー型の社会づくりや、日本の公的資金による途上国などへの原発輸出に歯止めをかけるための活動に取り組んできました。今回の事故は、原子力に偏った日本のエネルギ―政策の帰結であると考えます。

今後、世界各国で、自国内の原発政策、海外への原発輸出を見つめ直す動きが出てくると思われます。そのためには、エネルギー多消費型の経済・社会のあり方を根本から見直すことが必要です。

FoE Japanは、各分野において専門性を有するNGO/NPO および市民の知力を結集して、脱原発および自然エネルギー推進に向けた国内および国際的な議論に貢献していきます。