近年、持続的森林経営が行われている森林からの木材であると証明する森林認証制度への関心が高まってきました。国際的にはFSCが普及し始めており、また、各国独自の認証制度も推進されています。世界の森林にとっては大変歓迎できる動きと言えますが、制度の整備が遅れている日本の林業にとっては新たな脅威となる危険性もあります。海外からの「環境に優しい」森林認証木材が入ってくれば、認証を取っていない国産の木材はますます競争力を失うからです。
このような危機感から、日本にも独自の認証制度を整備するべきとの声が高まり、緑の循環認証会議(SGEC)というものが誕生しました。林業・木材業界の関連諸団体やNGO、学識者ら80名近くが発起人となって準備を進めるものです。FoE
Japanもこの発起人に選ばれ、また制度に対して意見をする15名からなる審議会のメンバーにも選ばれました。
(緑の循環認証会議(SGEC) https://www.sgec-eco.org/)
国産の認証制度を立ち上げるに際し、市民からの意見を反映させるため、FoE Japanでは定期的な勉強会を開始することにいたしました。東京でのゼミナール形式の勉強会と、林業の現場での視察勉強会を組み合わせて運営します。