土地収奪 ~土地・水・森が囲いこまれる
今、世界中で「土地収奪」(“land grab”、“land rush”)と呼ばれる現象が取りざたされています。
食料や水、資源が逼迫する中、大規模な資本による土地の囲い込みが加速しているのです。
そうした中、それぞれの土地で農業を営み、森や川から多様な幸を得ている農民たちが、長年使っていた土地や暮らしの手段を取られてしまい、貧困に追いやられるといった現象が生じています。
土地の囲い込みの原因はさまざまです。東南アジアでは、紙原料となるアカシア・プランテーション、パーム油の原料となるアブラヤシ・プランテーション、バイオ燃料の原料となるサトウキビ、キャッサバなどのプランテーションなどによるものが顕著です。
土地投機に関係したものもあります。背景には、先進諸国や中国・韓国・インドといった国々の消費生活の拡大や投機的な資金の存在があるのです。中には、日本企業が関係している開発もあります。
FoE Japanでは、バイオ燃料開発やアブラヤシ・プランテーションの問題とからめて、これらの土地問題に関する問題提起を行っています。
今後、順次、事例や国際的な議論を掲載していく予定です。
>フィリピン・イサベラ州バイオエタノール製造・発電事業
>調査レポート「メキシコ・風力開発に脅かされる先住民族の生活」
※関連ページ
「エコ燃料」は「エゴ燃料」?
https://www.foejapan.org/forest/biofuel/index.html
輸入バイオ燃料の問題
https://www.foejapan.org/forest/biofuel/02.html
これまでの活動
https://www.foejapan.org/forest/biofuel/activity.html