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インドネシア・チレボン石炭火力発電事業
チレボン石炭火力・拡張計画
地元紙「インドネシア汚職撲滅委員会 現代建設の幹部を容疑者認定 前チレボン県知事の(贈収賄)ケース」(和訳)
https://www.cnnindonesia.com/nasional/20191115175529-12-448780/kpk-tetapkan-bos-hyundai-tersangka-suap-mantan-bupati-cirebon
インドネシア汚職撲滅委員会 現代建設の幹部を容疑者認定 前チレボン県知事の(贈収賄)ケース
2019年11月15日(金)18:10
CNN Indonesia
CNNインドネシア ジャカルタ発 - インドネシア汚職撲滅委員会(KPK)は、前チレボン県知事Sunjaya Purwadisastraの許認可に係る贈収賄に関連して、現代建設ゼネラルマネージャーのHerry Jungを容疑者として名指しした。同時に、King Properti社の取締役Sutiknoも容疑者として名前をあげられた。
この発表は、Sunjayaのマネーロンダリング犯罪事件に端を発するものである。
「Sunjayaが2014~2019年のチレボン県知事の任期中に、これら2名の容疑者は、許認可に関連して不当な資金の供与、もしくは、約束をした疑いがある。」とKPK副委員長Saut Situmorang氏は金曜(11月15日)、ジャカルタのKPK建物内で開かれた記者会見のなかで述べた。
Herry Jungは、チレボン県でチレボン・エナジーが手がける石炭火力発電所2号機の許認可に関連して、約60億4,000万ルピア(約4,600万円)の贈賄資金をSunjayaに供与したと言われている。一方、贈賄資金の当初の約束額は100億ルピアであったと、Saut氏は述べた。彼は、同資金が数回に分けて現金で仲介者を通じて供与されたとも述べた。
Saut氏は、同資金がMilades Indah Mandiri(MIM)社との偽装契約書をつくることで供与されたと説明した。「つまり、あたかも100億ルピアの石炭火力発電所2号機に係るコンサルティング業務契約があるかのように見えるということだ。」と彼は述べた。
一方、Sutiknoについては、King Properti社の許認可に関連して、Sunjayaに40億ルピアの贈賄資金を供与した疑いが持たれている。同資金の供与は、2018年12月21日にSunjayaの補佐官を通じて現金で預金する形で行なわれたと言われている。
「Sutiknoは、カラワンから現金を運び、チレボンで預金した疑いがある。」とSaut氏は述べた。
Saut氏は、本件の調査が2019年10月14日以降、KPKによって行われてきたと説明した。調査のなかでは、32名の証人に尋問を行なったと彼は述べた。そのなかには、チレボン県評議会議長Mustofa氏、チレボン県地方実施機関の幹部、民間の関係者が含まれるとのことだ。
2名が容疑をかけられている行為は、汚職犯罪行為撲滅法(1999 年法第 31 号、2001 年法第.20 号で改正)の第5条パラ(1)a、もしくは、b、もしくは、第13条に違反している疑いがある。
(★)インドネシア・西ジャワ州チレボン石炭火力発電事業
1号機は、丸紅(32.5%)、韓国中部電力(27.5%)、Samtan(20%)、Indika Energy(20%)の出資するチレボン・エレクトリック・パワー社(CEP)がインドネシア国有電力会社(PLN)との間で30 年にわたる電力売買契約(PPA)を締結。総事業費は約8.5億米ドルで、融資総額5.95億ドルのうちJBICが2.14億ドルを融資した。2012年に商業運転が開始されている。2号機は、丸紅(35%)、JERA(10%)、Samtan(20%)、Komipo(10%)、IMECO(18.75%)、Indika Energy(6.25%)の出資するチレボン・エナジー・プラサラナ社(CEPR)がPLNとの間で25年にわたるPPAを締結。総事業費は約22億米ドルにのぼり、うち8割程度について、JBIC、韓国輸銀、日本・オランダの民間銀行団が融資を供与する(JBICはうち7.31億ドル)。現場では、アクセス道路の整備や土地造成作業などが終わり、本格的な工事が始まっている。2022年に運転開始見込み。
詳細はこちら → https://www.foejapan.org/aid/jbic02/cirebon/background.html
●関連WEBサイト
「JBICの石炭発電融資にNo!」プログラムについて → https://sekitan.jp/jbic/