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インドネシア・チレボン石炭火力発電事業
チレボン石炭火力・拡張計画
地元紙「前チレボン県知事の(贈収賄)ケース 510億ルピアの出処の詳細 - 発電所関連も」(和訳)
https://news.detik.com/berita/4734206/rincian-sumber-rp-51-m-di-kasus-eks-bupati-cirebon-ada-terkait-pltu
前チレボン県知事の(贈収賄)ケース 510億ルピアの出処の詳細 - 発電所関連も
2019年10月4日(金) | 19:34
Ibnu Hariyanto署名記事 - detikNews
(写真)KPKに拘留された前チレボン県知事Sunjaya Purwadisastra(写真:Ari Saputra / detikcom)
ジャカルタ発 - インドネシア汚職撲滅委員会(KPK)は、前チレボン県知事Sunjaya Purwadisastraを容疑者として再び捕えた。今回、Sunjayaが容疑をかけられたのは、マネーロンダリングだ。
「KPKは、マネーロンダリング罪のケースを調査段階に上げ、Sunjayaを(容疑者として)立証した。」とKPK副委員長Laode M Syarif氏は、2019年10月4日(金)、南ジャカルタのクニガン・プルサダ通りにあるKPK事務所での記者会見の場で話した。
Syarif氏は、Sunjayaが受領した資金の合計が510億ルピア(約3億8,700万円)であったと述べた。これらは、多くの資金源からの賄賂であった。
「チレボン県知事の職に就いて以来、Sunjayaは2014年~2018年にかけて、彼の責務や職務の趣旨に反し、彼の地位に関連した賄賂を約411億ルピア(約3億1,200万円)受領した疑いがある。」とSyarif氏は述べた。
411億ルピアの詳細は以下のとおり:
・約315億ルピア(約2億3,900万円)は、商品/役務の調達関連
・約30億9,000万ルピア(約2,350万円)は、県政府内の人事配置関連
・約59億ルピア(約4,480万円)は、地方実施機関トップからの支払い
・5億ルピア(約380万円)は、採掘許可関連
加えて、Syarif氏は、約60億4,000万ルピア(約4,600万円)と40億ルピア(約3,040万円)の別の収入源があったとも述べた。約60億4,000万ルピアについては、チレボン県の石炭火力発電所2号機の許認可に関連したもの、40億ルピアは資産の許認可に関連したものであったとのことだ。
「Sunjayaが同ケースで受領したと疑われている資金の合計は約510億ルピアである。」と彼は述べた。
Sunjayaは、土地や自動車の購入など、個人的な利益のために同資金を利用したということだ。「これらの行為は、資産の出処を隠匿する、もしくは、ごまかす目的で行なわれたとのことである。」と彼は付け加えた。
今回の件に先立ち、Sunjayaは、チレボン県の人事関連で賄賂を受領したことが立証されるまでの5ヶ月間勾留され、5年の実刑と2億ルピアの罰金の支払いを命じられた。同事件では、彼は、Gatot Rachmantoをチレボン県の公共事業・空間計画局の局長に就任させた後、1億ルピア(約76万円)を受領していた。
(★)インドネシア・西ジャワ州チレボン石炭火力発電事業
1号機は、丸紅(32.5%)、韓国中部電力(27.5%)、Samtan(20%)、Indika Energy(20%)の出資するチレボン・エレクトリック・パワー社(CEP)がインドネシア国有電力会社(PLN)との間で30 年にわたる電力売買契約(PPA)を締結。総事業費は約8.5億米ドルで、融資総額5.95億ドルのうちJBICが2.14億ドルを融資した。2012年に商業運転が開始されている。2号機は、丸紅(35%)、JERA(10%)、Samtan(20%)、Komipo(10%)、IMECO(18.75%)、Indika Energy(6.25%)の出資するチレボン・エナジー・プラサラナ社(CEPR)がPLNとの間で25年にわたるPPAを締結。総事業費は約22億米ドルにのぼり、うち8割程度について、JBIC、韓国輸銀、日本・オランダの民間銀行団が融資を供与する(JBICはうち7.31億ドル)。現場では、アクセス道路の整備や土地造成作業などが終わり、本格的な工事が始まっている。2022年に運転開始見込み。
詳細はこちら → https://www.foejapan.org/aid/jbic02/cirebon/background.html
●関連WEBサイト
「JBICの石炭発電融資にNo!」プログラムについて → https://sekitan.jp/jbic/