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インドネシア・チレボン石炭火力発電事業
チレボン石炭火力・拡張計画
地元紙「停職中のチレボン県知事に5年の実刑 政治的権利も剥奪」(和訳)
https://www.thejakartapost.com/news/2019/05/22/suspended-cirebon-regent-gets-five-years-has-political-rights-revoked.html
停職中のチレボン県知事に5年の実刑 政治的権利も剥奪
Arya Dipa署名記事
ジャカルタ・ポスト
バンドン発/2019年5月22日(水)/5:04 pm
(写真)前チレボン県知事スンジャヤ・プルワディサストゥラ氏(Kompas TV)
西ジャワ州のバンドン汚職裁判所は、水曜、スンジャヤ・プルワディサストゥラ前チレボン県知事に対し、贈収賄事件で有罪を宣告。5年の実刑判決を言い渡した。
判事団はまた、スンジャヤが官職に立候補する政治的権利も剥奪。彼に5億ルピア(約34,443ドル)の罰金を支払うよう命じた。
「被告が選出される権利は、彼が刑期を終えてから5年間、剥奪される。」とフアドゥ・ムハマディ裁判長は述べた。
判決の内容は、汚職撲滅委員会(KPK)の検察官が求刑した7年の実刑および4億ルピアの罰金よりも軽いものだった。
スンジャヤは、この贈収賄事件で停職処分を受ける前、彼にとって2期目となる県知事への就任が決まっていたが、彼の県政の下で高官に昇進した公務員らから計2,500万~1億ルピアの額の金銭を受領していたことで有罪とされた。
判事はまた、スンジャヤがチレボン県にある少なくとも40の各郡長から月100万ルピアの支払いを徴収していたことを明らかにした。
スンジャヤは同判決を受け入れると述べたが、一方、KPKの検察側は同判決を受け入れるか控訴するか依然検討中であると述べた。
KPKの検察官イスカンダル・マルワントは、チレボン石炭火力発電所2号機として知られる事業の建設工事に伴う土地紛争の関連で、スンジャヤが韓国・現代建設(HDEC)から65億ルピアを受領したとされるもう一つの贈賄事件で、別の裁判を受けることになるだろう、と述べた。
「私たちは、別の事件に関する調査を始めるよう指示を受けている。私たちは起訴する前に証拠を精査することになる。」とイスカンダルは述べた。
先週、西ジャワ州知事であるリドゥワン・カミルは、スンジャヤのチレボン県知事への就任(2期目)を宣言した。しかし、10分後、リドゥワンはスンジャヤが被告であることを理由に停職させ、知事代理としてディッキー・サロミを任命した。
(★)インドネシア・西ジャワ州チレボン石炭火力発電事業
1号機は、丸紅(32.5%)、韓国中部電力(27.5%)、Samtan(20%)、Indika Energy(20%)の出資するチレボン・エレクトリック・パワー社(CEP)がインドネシア国有電力会社(PLN)との間で30 年にわたる電力売買契約(PPA)を締結。総事業費は約8.5億米ドルで、融資総額5.95億ドルのうちJBICが2.14億ドルを融資した。2012年に商業運転が開始されている。2号機は、丸紅(35%)、JERA(10%)、Samtan(20%)、Komipo(10%)、IMECO(18.75%)、Indika Energy(6.25%)の出資するチレボン・エナジー・プラサラナ社(CEPR)がPLNとの間で25年にわたるPPAを締結。総事業費は約22億米ドルにのぼり、うち8割程度について、JBIC、韓国輸銀、日本・オランダの民間銀行団が融資を供与する(JBICはうち7.31億ドル)。現場では、アクセス道路の整備や土地造成作業などが終わり、本格的な工事が始まっている。2022年に運転開始見込み。
詳細はこちら → https://www.foejapan.org/aid/jbic02/cirebon/background.html
●関連WEBサイト
「JBICの石炭発電融資にNo!」プログラムについて → https://sekitan.jp/jbic/