◆ フェアトレードの可能性 現在村では、松の実やコケモモの葉、ローズヒップの実など、費目財産物として収穫、販売されています。最も近い市場は、ハバロフスク市。狩猟業以外で地元住民が生計を立てていくための貴重な手段とされていますが、数年毎に豊作になるチョウセンゴヨウのマツの実以外、現時点では十分な効果を出せていません。今後、これらの非木材林産物を、住民の利益を十分に確保したフェアトレード的な手法によって日本に輸入、あるいは、現地からの産地直送のシステムが確立できれば、森を切らずに地域経済を向上させることができます。 シナノキのハチミツ: ビキン川流域のタイガにおいて、7月約20日間ほどの間にしか収穫されないとされます。年間収穫量は、大体平均して10t。豊作の年は25tに及びます。しかし、天候や環境の変化に左右されやすく、1シーズンに1tしか取れない年もあり、気候変動の影響も心配されます。 加工は養蜂箱から取り出した枠を遠心分離機にかけ、分離されたハチミツを布ごしするだけ。天然純粋ハチミツです。
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