インドネシア・チレボン石炭火力発電事業
「この村では多くの人が、小規模な漁業、さまざまな貝の採取、塩づくり、テラシ(小エビのペースト)作りなどで生計を立てていましたが、第1発電所の建設によって甚大な影響を受けました。石炭火力発電事業の始まる以前は、さまざまな収入源があり、ここの住民の生活はずっと楽だったんです。」
――チレボン石炭火力発電所の建設に反対してきた住民
日本、韓国、インドネシアの合弁企業が進めているチレボン石炭火力発電事業は、生計手段や健康への影響を懸念する住民が反対を続けてきましたが、日本の公的資金も投じられ、1号機の商業運転が2012年から開始されました。
生活の糧を失うなど、すでに実害を被った住民も多く出ているなか、現在、さらに巨大な2号機の建設が始まろうとしています。日本の国際協力銀行や企業は、住民の懸念の声を軽視したまま事業を進めてよいのでしょうか?